今オフにフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、ロサンゼルス・エンゼルスが提示した1年間のクオリファイング・オファー(QO)を拒否したことが明らかになった。
去就が注目されるなか、今季ワールドシリーズを制覇したテキサス・レンジャーズが大谷の獲得に本気だと、米スポーツ専門メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール氏が語った。
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■MVP最終候補の2選手と打線
『The Athletic』の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏はポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演し、「収益力の高いビッグマーケットの球団は、ほぼすべてオオタニの争奪戦に参戦すると思う。少なくとも代理人のネズ・バレロ氏に接触し、契約に必要な金額を確認するだろう。その中でも本気で獲得に動くと見込んでいるのがテキサスだ」と主張。
「この2年、大型補強を続けている」とし、「ヤングGMはとてつもない競争心の持ち主。オーナーも協力的で、資金的にも問題ない」と大谷獲得に乗り出す根拠を語った。レンジャースは2022年にコーリー・シーガー内野手、マーカス・セミエン内野手、今季はベテラン右腕マックス・シャーザー投手らを獲得している。
レンジャーズは21年に60勝102敗で2年連続で地区最下位となり、大型補強を行うも、昨季は68勝94敗でア・リーグ西地区4位、6年連続でプレーオフ進出を逃すなど低迷していた。しかし、ワールドシリーズ3度制覇(今季の優勝で4度目)の名将、ブルース・ボウチー氏が新監督に就任すると、守備力の強化などを押し出しチームの再建に成功。今季、球団創設63年目にして初のワールドシリーズ・チャンピオンに導いた。
名将率いるレンジャーズが大谷を獲得することになれば、シーガー、セミエン、ともにシルバースラッガー賞を獲得し、MVP最終候補となっているメジャー屈指の最強打線に大谷が加わることになる。そうなれば、まさに鬼に金棒、大谷が望む「ヒリヒリした9月」がより現実味を帯びてくる。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)