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■エルトンバローズ
【中間調整】未勝利勝ちから3連勝でラジオNIKKEI賞を勝利。秋は菊花賞路線に進まず、初戦は古馬相手の毎日王冠へ果敢にチャレンジした。国内一線級の相手関係ではあったが、好位4番手と絶好のポジションで競馬を進めると、直線ではやや窮屈になりながらもグイッとこじ開けて伸び、ソングライン、シュネルマイスターら国内一線級の追撃を凌ぎ先頭ゴールインを果たした。
その後短期放牧先で目立った反動はなく、この馬にとってより走りやすい右回りのビッグレースということマイルCSでGI初挑戦することが正式決定。10月下旬に栗東へ戻り、29日に坂路15-15を出したのが中間の初時計。1週前のCW併せ馬でレースが近いこと知らせるべく強い負荷を掛けたが、ここで先行2頭をあっさり抜き去っての最先着を果たし、時計も6F79秒2(強め)と自己ベスト更新の数字を叩き出した。
◆【マイルチャンピオンシップ2023予想/追い切り診断】ソウルラッシュに並ぶ高評価の実績馬 「実戦に直結する稽古内容」
【最終追い切り】前走同様、西村淳騎手が騎乗し坂路単走での最終調整。走路はかなり混雑していたが、序盤から重心を沈めて自分の走りに集中する。ラストはまったくの馬なりのまま体を大きく使って鋭く切れた。精神面、体調面それぞれでピークの状態にありそう。
【見解】これまで関西圏はCWで最終追い、関東遠征の場合は坂路で最終追いとしていたが、近2走の重賞連勝から坂路最終追いがベストと判断され、今回は関西圏でも坂路最終追いとしてきた。かなり混雑する時間帯を敢えて選んだようで、走りにくい状況でも闘志を内に秘め集中する感覚を涵養。ラストの柔軟な身のこなしにめ目を見張るものがあった。5連勝でのGI勝ちを十分に意識できる絶好の気配。
総合評価「S」
マイルチャンピオンシップ2023 予想コラム一覧
馬券攻略ガイド
◆予想に役立つ馬券攻略ガイド/出走予定・枠順・オッズetc. 「GI馬2騎を上回る追い切り評価『S』出現」
騎手データ
◆【騎手データ】勝率57%の“穴メーカー”に要警戒 ルメールJと川田Jは相手まで
追い切り診断
◆【追い切り診断】ソウルラッシュに並ぶ高評価の実績馬 「実戦に直結する稽古内容」
◆【追い切り診断】セリフォスに並ぶ高評価でGI奪取へ 「この相手でも勝ち負け期待」
◆【追い切り診断】人気GI馬が辛口「B」評価 「前走の反動か……半信半疑の状態」
データ攻略
◆【データ攻略】GI馬2頭に“とてつもない明暗” 「100 or 0%」で遠のく勝利
◆【データ攻略】「80 or 0%」該当は富士S組2頭 「偶然では済まされない相性」
穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】「前走は参考外、一発の可能性は十分」 単勝オッズ“30倍”前後の爆穴
◆【穴馬アナライズ】「潜在能力はGI級、マイルで素質開花か」 前日“10人気”前後の盲点
◆【穴馬アナライズ】「前走内容から、ここも軽視はできない」 想定オッズ“2桁”の妙味
◆【WIN5予想】シュネルマイスターは“消し” 穴馬「一点突破」のWIN4がカギ
◆【危険な人気馬】「ローテも血統も勝率0%のWパンチ」 前哨戦Vの一角は“消し”判断
血統予想
◆【血統予想】想定4人気以下に単複回収値「100超え」 父と母に宿る”京都の鬼”
11/18~19 重賞全頭診断
◆【マイルチャンピオンシップ】想定3人気以下に「4.0.1.1」 “馬券内率83%”該当の軸候補
◆【東京スポーツ杯2歳ステークス】「ソールオリエンス級」の怪物候補 来年のクラシック見据える出世レース
枠順・前日オッズ・過去10年データ傾向など
◆【枠順】内外イーブンも人気一角の明暗分かれる “連対率50%”該当馬は……
◆【前日オッズ】単勝2.9倍以下なら「連対率100%」 今年は“少点数の狙い撃ち”可能
◆“GIレベル”オルフェ産駒ソーヴァリアント 兄を凌ぐ屈強な男へ
◆【人気傾向】ソウルラッシュに“黄信号” 4人気以下「5勝3着7回」でヒモ荒れ注意
◆【脚質傾向】連対馬12頭に“馬券内ポジション” 阪神と京都の違い
◆【前走ローテ】セリフォスは“馬券率60%” ぶっつけでも狙える理由とは……
◆芸能人・予想家のマイルCS本命・注目馬予想まとめ 「エリ女王杯の的中者は?」
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。