第68回有馬記念(24日/GI、中山芝2500m)には、昨年の牝馬2冠馬スターズオンアース、昨年のダービー馬ドウデュース、GI3勝馬タイトルホルダー、春の天皇賞馬ジャスティンパレス、凱旋門賞4着のスルーセブンシーズらが出走予定。
さらに今年の皐月賞馬ソールオリエンスとダービー馬タスティエーラの3歳勢も加わり、豪華メンバーがクリスマス・イブの中山に集結する。
ここでは「有馬記念2023」の出走予定馬、過去10年データ、過去傾向、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」を随時更新する。
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目次
■「有馬記念2023」枠順・予想オッズ
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 前日オッズ | 前日人気 | 厩舎 | 1 | 1 | ソールオリエンス | 牡3 | 56.0 | 川田将雅 | 7.5 | 6 | 美浦・手塚貴久 | 1 | 2 | シャフリヤール | 牡5 | 58.0 | 松山弘平 | 41.4 | 9 | 栗東・藤原英昭 | 2 | 3 | ホウオウエミーズ | 牝6 | 56.0 | 田辺裕信 | 126.7 | 16 | 美浦・池上昌和 | 2 | 4 | タイトルホルダー | 牡5 | 58.0 | 横山和生 | 6.7 | 4 | 美浦・栗田徹 | 3 | 5 | ドウデュース | 牡4 | 58.0 | 武豊 | 5.6 | 2 | 栗東・友道康夫 | 3 | 6 | ディープボンド | 牡6 | 58.0 | T.マーカンド | 37.2 | 8 | 栗東・大久保龍志 | 4 | 7 | アイアンバローズ | 牡6 | 58.0 | 石橋脩 | 94.0 | 12 | 栗東・上村洋行 | 4 | 8 | ライラック | 牝4 | 56.0 | 戸崎圭太 | 54.0 | 10 | 美浦・相沢郁 | 5 | 9 | ヒートオンビート | 牡6 | 58.0 | 坂井瑠星 | 124.6 | 15 | 栗東・友道康夫 | 5 | 10 | ジャスティンパレス | 牡4 | 58.0 | 横山武史 | 4.1 | 1 | 栗東・杉山晴紀 | 6 | 11 | ハーパー | 牝3 | 56.0 | 岩田望来 | 66.8 | 11 | 栗東・友道康夫 | 6 | 12 | ウインマリリン | 牝6 | 56.0 | L.モリス | 108.9 | 14 | 美浦・手塚貴久 | 7 | 13 | タスティエーラ | 牡3 | 56.0 | R.ムーア | 6.8 | 5 | 美浦・堀宣行 | 7 | 14 | プラダリア | 牡4 | 58.0 | B.ムルザバエフ | 102.1 | 13 | 栗東・池添学 | 8 | 15 | スルーセブンシーズ | 牝4 | 56.0 | 池添謙一 | 6.1 | 3 | 美浦・尾関知人 | 8 | 16 | スターズオンアース | 牝4 | 56.0 | C.ルメール | 8.8 | 7 | 美浦・高柳瑞樹 |
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※想定オッズは、SPREAD編集部が戦績等により掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2023予想/前日オッズ】単勝2.9倍以下不在なら人気馬総崩れも 14年&15年のような波乱なるか
枠順データ・傾向
過去10年、最多3勝を挙げ、連対数もトップをマークするのが【3.2.1.14】の5枠。3勝は2020年から続いており、昨年のイクイノックスなどいずれも1番人気馬が収めたもの。またアーモンドアイも5枠だったので、1番人気が4頭も入っている枠となる。
そこで1番人気【6.1.1.2】の枠別成績を見てみると、1~5枠は【5.0.0.1】だったが……
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■「有馬記念2023」追い切り
追い切り評価「ジャスティンパレス」
6日の2週前追いは本来併せ馬にしたかったようだが、相手馬がついてこれなかったのか単走となる誤算。それを踏まえて1週前追いの併せ馬では負荷をグンと強める調整ができていた。ジャパンCを見送り、調整期間をじっくりとったからこそのサジ加減。1週前までの負荷で心身ともに充実したようで、最終追いの坂路での動きはまさに迫力満点。物足りなさがあった前走時から数段上の攻め気配で、Vに一番近いのはこの馬だろう。
◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2023予想/追い切り診断】ジャスティンパレス「前走から数段上の気配でV候補」……その評価は?
追い切り評価「スターズオンアース」
【見解】走るフォームや切れなどは前走から良化。しかし、ところどころにぎこちなさや気を抜く場面などがあり、精神面でのブレが残った状況なのは気になる。今回ウッド3F36秒台以下が1本もなく、上積みを求めるというよりは安定を取りに行った攻め過程のぶん、“ガス”を出し切ることができていないのかも。ここまで特筆レベルの安定感を誇ってきたが、今回は自身初の中3週臨戦でもあり、崩れるシーンは想定しておきたい。
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追い切り評価「タスティエーラorソールオリエンス」
【見解】前走は併せ馬でやけに力むなど精神面でのブレが残るような状況だった。それであの内容は能力とセンスの高さの証明。そこから飛躍的に上昇……とまでは言い切れないが、攻めは順調で、とくに併せ馬で落ち着いているのは何より。使ったぶんの上積みは確実にあり、古馬一線級との初対戦でも争覇圏入りは可能だ。
◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2023予想/追い切り診断】タスティエーラorソールオリエンス「古馬初対戦でも争覇圏入り可能」……その評価は?
追い切り評価「スルーセブンシーズ」
【見解】中山牝馬Sや宝塚記念でも攻め気配の良さは目立っていた馬だが、この中間はひと際目を惹く動きを見せている。欧州競馬で接戦を演じてからの帰国初戦とは思えない躍動感があり、気持ちもしっかり乗っているようだ。まったく無理せず速い時計を出せているあたりいったんは寂しくなった馬体がV字回復し、さらなるパワーアップを果たしたのかも。文句なしの好気配。
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■「有馬記念2023」軸馬/穴馬予想コラム
危険な人気馬「スターズオンアース」
近年の有馬記念で牝馬の活躍は目覚ましく、昨年まで4年連続で1頭は複勝圏内を確保。過去10年で、3勝2着2回3着2回と、牡馬に引けを取らない好走を見せており、GI2勝の本馬なら格の上でも十分太刀打ちできる。しかし、勝ち切れるかというと、そこまでの信頼感は置けない。
かつてはトウカイテイオーのように、1年ぶりのレースで勝利を飾るような劇的な出来事もあったが、基本的には一年の総決算で、その年に活躍した馬が勝つのがグランプリ。過去10年の勝ち馬は……
◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2023予想/危険な人気馬】JC善戦の一角に“消し” 勝ち馬10/10の共通点に該当せず「決して頭勝負では狙えない」
データ攻略「ソールオリエンスを後押しする【3.2.1.0】」
牡馬クラシック三冠すべて出走し、馬券内を確保。3歳世代では間違いなく上位にランクされるのがソールオリエンスだ。圧巻のパフォーマンスを披露した皐月賞と同じ中山替わりで迎える暮れのグランプリ。得意舞台でのリベンジを誓う同馬の強調材料とは?
・出走馬中、皐月賞で最先着かつ馬券内の3歳馬【3.2.1.0】
◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2023予想/データ攻略】人気盲点3歳馬が“馬券内率100%”条件合致 見落とせない「激走のサイン」
データ攻略「タスティエーラに【1.1.2.1】の好データ」
春はダービーを制し、前走菊花賞は2着。世代トップクラスの称号を得て大一番に臨むのがタスティエーラだ。ほとんどのレースで人気以上の着順をマークする安定感が魅力の1頭。初の古馬相手での力差が気になるところだが、半信半疑の声を一蹴するデータがこちら。
・前走菊花賞2着内馬の成績【1.1.2.1】
◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2023予想/データ攻略】「枠関係なく、馬の力で買える」実力馬 “馬券内率80%”でグランプリ制覇へ
データ攻略「ウインマリリンに馬券内率83%の追い風」
昨年は香港ヴァーズを制し悲願のGI制覇。自身初となる暮れのグランプリに参戦をはたすのがウインマリリンだ。6歳とベテランの域に達した今年は4戦すべて馬券外。ピークアウトの声も囁かれるなか、ラストランを迎えるここでの強調材料とは?
・スクリーンヒーロー産駒の中山芝2500m重賞成績【3.1.1.1】
◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2023予想/データ攻略】好走率「83 or 0%」 該当はハーパーと”単勝50倍超”想定の穴馬
サイン馬券「ドジャース、アレ、推しの子」
今年スポーツ界を賑わせた存在と言えば、MLBの大谷翔平投手。WBCでは投打に活躍し、侍ジャパンを14年ぶりの世界一へ導くと、MLBシーズンでは日本選手初の本塁打王を獲得、そして史上初となる2回目の満票MVPを獲得した。まさにタイトルを総なめにしたシーズン。ここで浮上するのは、馬名の通りタイトルホルダーとなる。また、MLBの背番号「17」から馬連1-7または枠連1-7、WBCの背番号「16」から馬番16の声もある。さらにシーズンオフにはエンゼルスからドジャースへ移籍が決まり、チームカラー赤→青の3枠→4枠にも警戒したい。
日本野球界に目を向けると、やはり阪神タイガースの38年ぶり日本一……
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穴ライズ「ライラック」
今年は日経賞から始動したライラックは、初戦こそ4着と上々の滑り出しだったものの、次戦の目黒記念では9着、次の宝塚記念でも17着と徐々に成績が低迷。このまま下半期もスルズル行くかと思われたが、夏休みを挟んで立て直しに成功したようで、前々走の府中牝馬Sで3着に善戦すると、前走のエリザベス女王杯でも僅差の4着と、今秋は上昇気流に乗っている。
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穴ライズ「プラダリア」
調教がレース結果に繋がるタイプ。追い切りがよかった前走の京都大賞典は、序盤から積極的に押していって好位3番手に収まると、直線ではボッケリーニとの追い比べに。ライバルの脚色がよく、一時は前に出られたものの、これを差し返す勝負根性を見せて、昨年の青葉賞以来となる久々の重賞制覇を飾っている。
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騎手データ
GI中のGIだけあって複数の連対経験があるのは僅か3騎手しかいません。その3騎手がGI優勝請負人のC.ルメール騎手、グランプリ男の池添謙一騎手、競馬界のレジェンド・武豊騎手です。まずC.ルメール騎手騎手のデータを見ていきます。
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WIN5「スターズオンアースは消し」
今年のメンバーを見ると、タイトルホルダーをはじめスターズオンアース、タスティエーラ、アイアンバローズといった先行力のある馬が集結。タイトルホルダーとアイアンバローズが競り合うことで消耗戦に持ち込むことが予想されるが、そうなった場合、今年の天皇賞春を制したスタミナ豊富なジャスティンパレスと、今年のダービーを粘り強い先行競馬で制し、菊花賞も2着と好走したタスティエーラの2頭が有力だろう。
スターズオンアースとスルーセブンシーズは……
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■「有馬記念2023」全頭診断
タイトルホルダー
3年連続で当レースに出走する馬。これまでGI3勝と実績は申し分ないが、秋2戦は昨年の強さと比較すると物足りなく映ってしまう。冬の中山では【0.0.0.3】と不振傾向。今年は過去2年より展開利がありそうだが、近走成績から押さえ程度にとどめたいところだ。
スルーセブンシーズ
今年に入って覚醒を遂げた馬。宝塚記念2着、凱旋門賞4着と近2走は世界を股にかけて大崩れがない。当レースと好相性の父ステイゴールド系に加えて、この馬自身も中山芝は【4.1.2.0】と抜群の安定感。凡走のない冬競馬、前走から2キロの斤量減も含めてこの舞台でも軽くは扱えない。
スターズオンアース
前走ジャパンカップは3着と好走。デビューから馬券外が一度もなく、安定感に関しては現役ナンバー1と言って差し支えなさそうだ。とはいえ当時は一頓挫後の好走。そこから間隔が詰まることの反動を考えないわけにはいかないだろう。過去10年の有馬記念において、中山芝重賞未勝利の父キングカメハメハ系は【0.0.0.16】。この条件で中心視するには躊躇してしまう。
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■「有馬記念2023」過去10年データ
前走ローテ
過去10年、天皇賞・秋組が最多3勝で勝率16.7%をマーク。2020年クロノジェネシス、21年エフフォーリア、22年イクイノックスと3年連続で勝利している。同組は3、4歳馬なら【3.2.0.1】で好調だが、5歳以上になると【0.0.1.11】と狙いにくくなる。ジャスティンパレスは好データに該当。昨年のリベンジも可能か。
次点はジャパンC組。出走が多いものの、取捨は簡単。前走5着以内かつ5番人気以内であれば【2.2.3.9】勝率12.5%、複勝率43.8%となる。
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脚質傾向
過去10年、逃げ【1.0.1.9】、先行【5.2.2.26】、差し【2.6.4.48】、追い込み【2.2.3.47】で、前が残るか差しが決まるか消耗戦になるか、毎年メンバー構成や流れによって変化する。
総じて言えるのは逃げ馬にとっては楽ではないということ。逃げて1着、3着はともにキタサンブラックが記録したものだ。しかし、キタサンブラックを除いた逃げ馬9頭のうち、長距離GIを逃げて勝利した馬はいない。昨年は凱旋門賞でも果敢に逃げたタイトルホルダーは9着に敗れたが、前走のダメージを鑑みれば度外視できる一戦。ジャパンCを逃げて2着したキセキは5着に健闘しており、天皇賞・春や菊花賞で逃げ切り勝ちしたタイトルホルダーならば、今年こそ軽視できないか。
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血統傾向
父ハーツクライ×母父ヴィンディケーションのドウデュース。言わずと知れたダービー馬だが、今回は前走東京芝2400mで上がり3F上位という条件を満たす点が大きなアドバンテージとなる。集計期間内におけるハーツクライ産駒×前走東京芝2400mで上がり3F3位以内を記録した馬の中山芝2500m成績は【1-1-2-2】馬券内率66%。有馬記念ではシュヴァルグランが9番人気3着、日経賞でもチェスナットコートが7番人気2着と重賞での人気薄激走があった。
もう1頭のハーパーは……
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人気傾向
過去10年、1番人気は【6.1.1.2】で2020年から連勝中。1番人気で馬券外へと敗れたのは、結果的に条件が合わなかったアーモンドアイとラストランで当時6歳のゴールドシップ。複勝率80%で基本的には崩れない。
2番人気、3番人気はいずれも【1.1.3.5】。2016年以降は毎年少なくとも1頭が好走している。しかし連対率20.0%は4番人気【1.1.2.6】と5番人気【0.2.0.8】と同率で、やや心許ない成績と言っていいだろう。
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■「有馬記念2023」レース概要
開催日:
2023年12月24日(日)15時25分
5回中山8日目 11R
第68回 有馬記念(GI)
施行条件:
芝右2500m
3歳上オープン/国際/指定/定量
賞金:
1着 5億円
2着 2億円
3着 1億3000万円
4着 7500万円
5着 5000万円
■「有馬記念2023」中山芝2500mコース解説
外回りの3コーナー付近からスタート。4コーナーまでの距離は200メートル弱と短く、先行争いが1周目のホームストレッチまで持ち越すこともある。高低差2.2メートルのスタンド前の急坂を上るとまもなくゴール板で、残りあと1周。コーナーを6つ回る必要があり、器用さも求められる。外を回り続けると距離をロスし、スタミナを消耗するので内枠有利だが、開催後半は馬場が荒れて時計が掛かるので、マクリ差し・追込も決まりやすくなる。
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■「有馬記念2023」過去プレーバック
2022年 イクイノックス
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 5 | 9 | イクイノックス | 牡3 | 55.0 | C.ルメール | 2:32.4 | 35.4 | 1 | 2着 | 2 | 3 | ボルドグフーシュ | 牡3 | 55.0 | 福永祐一 | 2.1/2 | 35.2 | 6 | 3着 | 3 | 5 | ジェラルディーナ | 牝4 | 55.0 | C.デムーロ | 1.1/2 | 35.7 | 3 |
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各世代のトップホースが集結したが、鮮やかに突き抜けたのは、天皇賞(秋)を鋭く差し切った1番人気の3歳馬イクイノックス。レースはファン投票1位・タイトルホルダーの逃げで開幕した。イクイノックスは、中団の外で脚を溜めて馬なりのまま4コーナーで前との差を詰め、直線でスパートすると一瞬にして先頭へ。大外から上がってきたボルドグフーシュが2着に入ったが、これに2馬身半差をつけての勝利。ゴール前でルメール騎手が後方を確認する余裕すら示すほどの内容でGⅠ連勝を果たしたのである。
2021年 エフフォーリア
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 5 | 10 | エフフォーリア | 牡3 | 55.0 | 横山武史 | 2:32.0 | 35.9 | 1 | 2着 | 3 | 5 | ディープボンド | 牡4 | 57.0 | 和田竜二 | 3/4 | 36.1 | 5 | 3着 | 4 | 7 | クロノジェネシス | 牝5 | 55.0 | C.ルメール | 1/2 | 36.0 | 2 |
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クロノジェネシスが連覇を目指してラストランに臨んだが、勝ったのは皐月賞、天皇賞(秋)を制した3歳馬エフフォーリア。道中は9番手を追走し、3コーナーから4コーナーで無理なく馬群の外を上がっていき、直線の入り口では5番手へ。直線では満を持して先頭に立ったタイトルホルダーを競り負かし、3/4馬身抜け出して先頭ゴール。GI3勝目と年度代表馬のタイトルを手にしたのだった。
2020年 クロノジェネシス
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 5 | 9 | クロノジェネシス | 牝4 | 55.0 | 北村友一 | 2:35.0 | 36.2 | 1 | 2着 | 7 | 14 | サラキア | 牝5 | 55.0 | 松山弘平 | クビ | 35.4 | 11 | 3着 | 7 | 13 | フィエールマン | 牡5 | 57.0 | C.ルメール | クビ | 36.5 | 2 |
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女王アーモンドアイにコントレイルとデアリングタクト、2頭の三冠馬も不在だった一戦を制したのはファン投票1位&1番人気のクロノジェネシス。後方からの競馬で折り合いもスムーズ、3コーナー手前から馬群の外を回って徐々にポジションを上げ、直線へ。先頭へと躍り出たフィエールマンを激しい競り合いの末に下すと、大外から鋭く脚を伸ばしてきたサラキアもクビ差封じ込んでのゴール。宝塚記念に続き、暮れの大一番も制した。
■「有馬記念2023」ファン投票最終結果
※★マークは出走予定馬
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順位 | 馬名 | 得票数 | 1 | イクイノックス | 342,637 | 2 | リバティアイランド | 327,184 | 3 | ジャスティンパレス★ | 291,113 | 4 | タイトルホルダー★ | 246,436 | 5 | ソールオリエンス★ | 238,000 | 6 | タスティエーラ★ | 229,236 | 7 | ドウデュース★ | 222,090 | 8 | ジャックドール | 211,590 | 9 | ディープボンド★ | 192,503 | 10 | ドゥレッツァ | 174,400 | 11 | ブレイディヴェーグ | 142,098 | 12 | ジェラルディーナ | 138,377 | 13 | スターズオンアース★ | 133,364 | 14 | ソングライン | 101,047 | 15 | ドゥラエレーデ★ | 83,153 | 16 | レモンポップ | 67,668 | 17 | ヴェラアズール | 67,075 | 18 | ナミュール | 59,450 | 19 | スルーセブンシーズ★ | 58,569 | 20 | シャンパンカラー | 55,183 |
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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。