1試合最多ギャラリーはサロンパスカップの3万人超え、男子は回復傾向も女子との差は18万人以上

 

1試合最多ギャラリーはサロンパスカップの3万人超え、男子は回復傾向も女子との差は18万人以上
今季サロンパスカップでメジャー初Vを飾った吉田優利(C)Getty Images

男女とも2023年シーズンが終了し、両ツアーとも若手選手の活躍が光る1年となった。男子は中島啓太蝉川泰果金谷拓実のNSKが新時代の到来を告げ、女子では岩井明愛・千怜ツインズの活躍や、山下美夢有の2季連続の年間女王に君臨など、毎週緊張感のある戦いが繰り広げられていた。

両ツアーとも目が離せない試合が続いていたが、実際のところ注目度はどれほどだったのだろうか……。

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■女子は1日最多3万人超え、男子は回復傾向も

今季26試合が行われた男子ツアーの総ギャラリー数は、25万4,686人。1試合当たり約1万人が現地まで足を運んでいた。その中でも1試合最多ギャラリー数を記録したのが、11月9日から12日にかけて行われた三井住友VISA太平洋マスターズ。この試合では石川遼が大会アンバサダーを務めたこともあり、4日間で2万3,569人のギャラリーが来場した。

女子では今季38試合が行われ、総ギャラリー数は43万9,431人を記録。男子ツアーよりも約18万人以上のギャラリーが現地へ足を運び、1試合当たりは約1万1,000人と、男子よりも約1,000人ほど多い結果となった。

特に注目度の高かった試合は5月4日から7日に行われたワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ。全選手オーバーパーというタフなセッティングのなか、吉田優利がメジャー初Vを果たした同大会では、4日間を通して3万1,895人のギャラリーが来場。雨が降り真冬並みの寒さとなった最終日も2,756人のファンが選手たちのプレーを見守っていた。

男女両ツアーのギャラリー数比較

男女両ツアーのギャラリー数比較

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■SNS活用が人気回復のカギか

この結果を見ると、男子ツアーは中島、金谷、蝉川といった若く実力のある選手の活躍や、人気のある石川らがツアーを牽引。ギャラリー数も増え人気も回復してはいるものの、女子の人気には劣ってしまう。

一方で女子ツアーは積極的にSNSを活用し、各選手のスーパープレーやプレー以外のシーンを多く公開。プロのスゴ技やその時の表情を多くのファンに配信しており、自然と選手を覚えやすい状態になっているように見受けられる。

男子ツアーがさらに盛り上がるためには、力を秘めた若手選手たちのスーパープレーなどを、より多くのゴルフファンに知ってもらえるような工夫が必要かも知れない。

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(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)