エンゼルスから名門ドジャースへ移籍した大谷翔平投手は、今季からナ・リーグでプレーする。より個性的でハイレベルな猛者たちが揃う新たな舞台、大谷の打撃タイトルを阻むライバルたちの成績も気になるところだ。
◆山本由伸、大谷翔平の最強タッグに沸くも……ドジャースファン最大の願いは“レジェンド左腕”との再契約
■強打者ひしめくナ・リーグ打撃部門は激戦区に
米データサイト『fangraphs』の成績予測システム「Steamer(スチーマー)」は、今季の大谷を打率.273、39本塁打、107打点、OPS.926、勝利貢献度を示す指標「WAR(Wins Above Replacement)」をナ・リーグ7位タイの4.3と算出した。WARは負担が異なるポジションを比較するため、守備位置によって補正がかかる。今季DH専念の大谷は投手での上積みがなく、大きなマイナス補正が入るDHだけで部門トップをとるのは厳しそうだ。
「Steamer」の成績予想、ナ・リーグ本塁打部門トップはフィリーズの“ロマン砲”カイル・シュワーバー外野手の「42本」。昨季わずか打率.197でメジャー単独2位の47本を放ったリードオフマンが、大谷の本塁打王を阻止する最大のライバルと見られている。昨季の二冠王ブレーブスのマット・オルソン内野手は40本、メッツのピート・アロンソ内野手が41本と予想されている。
打率部門トップは、昨季MVPロナルド・アクーニャJr.外野手の.318。次いで、首位打者ルイス・アラエズ内野手の.317。前半戦は4割を期待されたアラエズも、最終的には.354に落ち着いた。「Steamer」の予想ではアクーニャJr.に軍配が挙がったが、昨季同様のパフォーマンスを見せてもおかしくない確かな打撃技術を誇る。
打点部門トップはオルソンの112打点、次いでオースティン・ライリー内野手の109打点とブレーブス勢が上位に。昨季307本塁打を記録したメジャー最強打線は健在、今季も爆発的な攻撃力で打点を量産すると見られている。強豪ドジャースへ移籍した大谷も、エンゼルス時代より多くの得点機会に恵まれるだろう。群雄割拠のナ・リーグでどのようなパフォーマンスを見せるか、今から楽しみだ。
◆「数年でトップ10入りも射程圏内」大谷翔平が挑む、名門ドジャースの本塁打球団記録
◆MLB公式が大谷翔平の史上最長“154メートル弾”に期待 「今季破って欲しい記録」を特集
◆「大谷翔平が頂点に」2023年メジャーリーグ打球飛距離ランキング
(H.Ariga/SPREAD編集部)