大谷翔平投手、山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手の加入に沸くドジャースが再び大物獲得を成し遂げた。米複数メディアが7日(日本時間8日)に報じたところによると、マリナーズからFAとなったテオスカー・へルナンデス外野手と1年総額2350万ドル(約34億円)で合意したという。さらなる補強も噂されており、新シーズンに臨むチームへの期待が高まっている。
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■シルバースラッガー賞を2度獲得
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は同日、『MLB NETWORK RADIO』に出演し「現在、左投手を打ち砕くことができ、右投手にも対抗できる右打ちの外野手を獲得することに集中している。時間の問題だ」とコメントした。
その後、時を置かずに米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者が「速報:情報筋はヘルナンデスとドジャースが1年2350万ドル(約34億円)の契約で合意したと述べた。ヘルナンデスはオオタニ、ヤマモト、グラスノーとともに新生ドジャースに加わる。ラインアップにオールスター打者が追加された」と自身のX(旧ツイッター)で伝えた。
31歳のヘルナンデスは昨季、打率.258、26本塁打、93打点を記録。直近5シーズンでは新型コロナウイルスの影響で短縮された2020年シーズンを除き、すべて25本塁打以上をマークした。21年にはオールスターゲームに選出されたほか、シルバースラッガー賞を2度受賞した大砲だ。
左投手に対しての通算OPSは.887で、右投手に対しても.772とまずまずの数字を残しており、フリードマン編成本部長が番組で語った選手象に一致している。また、外野ならどこでも守れるユーティリティー性も持っており、今季から二塁手に専念するムーキー・ベッツの後継にも目途が立った形だ。
■専門メディアは「6番・左翼」と予想
一連の報道を受けて、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は早速、24年シーズンのラインナップを予想し、以下のように公開した。
「1番・二塁」ムーキー・ベッツ
「2番・DH」大谷翔平
「3番・一塁」フレディ・フリーマン
「4番・捕手」ウィル・スミス
「5番・三塁」マックス・マンシー
「6番・左翼」テオスカー・ヘルナンデス
「7番・中堅」ジェイムス・アウトマン
「8番・右翼」マニュエル・マーゴットまたはジェイソン・ヘイワード
「9番・遊撃」ギャビン・ラックス
1~3番までのMVPトリオはいうまでもなく、ヘルナンデス獲得により4~6番にも強打者を配置することに成功。7番のアウトマンも期待の若手であり、全体的に厚みが増した印象だ。
ただ、“爆買い”はまだまだ続くようで、米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は「まだ終わっていない」とつづり、パドレスからFAとなっているジョシュ・ヘイダー投手の獲得も狙っているという。大砲の次はメジャー屈指の守護神も手中に収めるのか。まだまだ目が離せない状況だ。
なお、エンゼルスなどとともにヘルナンデス争奪戦に参加していたレッドソックスは、マーリンズからFAとなっているホルヘ・ソレア外野手にターゲットを変えた模様。米メディアによると吉田正尚とDHや外野で併用される予定だという。
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文●SPREAD編集部