「ルメールより断然、ウマい」 単回収値100超の“ベタ買い”ジョッキー

「ルメールより断然、ウマい」 単回収値100超の“ベタ買い”ジョッキー

2023年はJRA通算165勝をマークし、2年ぶり6度目の全国リーディングを獲得したC.ルメール騎手。

年度代表馬に輝いたイクイノックスでのジャパンC制覇をはじめ、国内GI7勝、重賞18勝。複勝率55.9%と驚異的な戦績を収めた。

しかし、「ルメール人気」というオッズの歪みがあるのは事実で、年間トータルの単勝回収値「75」と、ルメールを買い続ければいいというわけでもない。

ここでは2023年の単勝回収値「100」。つまり、ベタ買いでもプラス収支となった“ウマい”ジョッキーたちを紹介する。

■若手ホープ・佐々木は「千八狙い」

昨年、年間100鞍以上の騎乗があり20勝以上、そして単勝回収値「100」を超えた騎手は以下の通り。

横山和生【47.49.43.350】
└単9.6/連19.6/複28.4/値130

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原優介【26.27.24.481】
└単4.7/連9.5/複13.8/値130

佐々木大輔【68.58.72.606】
└単8.5/連15.7/24.6/値126

木幡巧也【25.23.40.523】
└単4.1/連7.9/複14.4/値121

藤懸貴志【20.11.17.238】
└単7.0/連10.8/複16.8/値118

松岡正海【26.38.27.367】
└単5.7/連14.0/複19.9/値112

古川奈穂【25.24.9.256】
└単8.0/連15.6/複18.5/値109

富田暁【42.33.37.489】
└単7.0/連12.5/複18.6/値108

北村宏司【39..28.45.398】
└単7.6/連13.1/複22.0/値107

このうち、特筆すべきは年間68勝を挙げ、単勝回収値「126」をマークした佐々木大輔騎手だ。

昨夏の函館で18勝を挙げ開催リーディングを獲得し、ホープフルSではGI初騎乗を果たした。今もっとも「買える」若手ジョッキーと言ってもよく、年明け3日間開催では勝ち星なしも、6番人気と8番人気の伏兵を2着に導いた。

コース別の昨年成績を見ると夏競馬に集中するが、注目は1800m戦。芝・ダート含め1800mの距離はめっぽう得意とし、昨年は【17.13.9.105】勝率11.8%、単勝回収値「118」を記録。また、中山ダ1800mは【2.4.3.25】、単勝回収値「129」をマークした一方、中京ダ1800mでは【3.2.1.9】勝率20.0%、単勝回収値「360」と関西圏での活躍も目覚ましかった。「佐々木の千八は買い」と覚えておきたい。

■横山和は「中山ダートの鬼」に認定

佐々木に続くベタ買いプラス収支の注目は横山和生騎手。昨年は夏の札幌で負傷もあり、年間47勝と過去2年の年間70勝より勝ち星は減ったものの、重賞は5勝をマークした。

年明け3日間開催は初日と2日目こそ2桁着順が続いたが、最終日に3鞍騎乗で1→2→1着とパーフェクト連対。うち5番人気で1勝2着1回と人気以上の結果を残した。

得意条件は東京ダ1600m【6.3.3.32】(勝率13.6%、単勝回収値「241」)、中山ダ1200m【3.4.1.19】(勝率11.1%、単勝回収値「119」)、中山ダ1800m【3.3.9.21】(勝率8.3%、単勝回収値「655」)。

過去3年で見ても複勝率29.8%の芝に比べ、ダートは複勝率31.2%と3割超を記録。昨年は中山ダ1800mで15番人気と11番人気の大穴を1着に導いた。「横山和は中山ダートの鬼」と認識しておきたい。

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(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)