ソニーオープン・イン・ハワイの全ラウンドが終了し、日本選手は松山英樹、久常涼、蝉川泰果が通算9アンダー、30位タイ。桂川有人が通算1アンダー、74位タイという成績で幕を閉じた。
2年ぶりの優勝も期待されていた松山だったが、今回は奮わず。開幕戦よりも調子は上がっているものの、パッティングは今ひとつ。今大会のショットデータを見ると、パットの調子が良ければスコアを5打ほど伸ばしていた可能性もあった。
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■ショットもパットも先週より良い兆し
PGAツアーが公開している「TOURCAST」から今大会の松山のショットデータを調べると、ショットは復調しているが、最後決めきれていない場面が多くあった。特に初日の最終ホールとなった9番パー5では、セカンド残り154ヤードからピンの根本に差すショットを見せ、残り約1.5メートル手前につけたものの決められなかった。
大会4日間の松山のストロークゲインド(SG)を見ると、SG:パッティングは-0.179(55位タイ)、平均トータルパット数も29.50(51位タイ)、パーオン時の平均パット数1.74(31位)と不振。特に10フィート以内(約3.33メートル)の短い距離が入っていない。
今大会で松山の10フィート以内のパッティングは24回。そのうち1パットで決めたのは16回で1パット率66.67%。2022-23年シーズンのツアー平均は87.87%となっており、もし松山が昨季のツアー平均レベルで決めていれば5打もスコアを伸ばしていた可能性があった。
ホールアウト後、松山は「ショットもパットも先週よりは兆しが見えてるかなと思いますけど、優勝争いするには全然遠い話かなと思いますので、今の悪いところを少しでも良くしていけたら楽しみかなと思います」とコメントし、先週のような迷走状態からは抜け出しつつある。
今後さらにショットとパットが噛み合ってくれば、上位争いにも顔を出してきそうだ。次戦は2週間後のファーマーズ・インシュランス・オープンに出場を予定している松山。どこまで調子を上げてくるか注目だ。
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(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)