【AJCC/追い切り診断】重賞初挑戦でも高評価「A」の刺客 「中間からバリバリと負荷、時計も速い」

 

【AJCC/追い切り診断】重賞初挑戦でも高評価「A」の刺客 「中間からバリバリと負荷、時計も速い」

■クロミナンス

【中間調整】自身は中央で4勝、クイーンSで3着などがあり、3つ上の半兄に中京記念連覇など中央8勝のフラガラッハがいるイリュミナンスの初仔。脚部不安や再三の骨折などがあり、ここまでかなり順調さを欠いたが骨折明けで4カ月ぶりだった前走・ノベンバーSで勝利。6歳秋にしてようやく条件馬の立場に別れを告げた。

◆【アメリカジョッキークラブカップ2024予想/追い切り診断】ボッケリーニを上回る「S」の最高評価 「陣営の“判断”が吉、勝ち負けに期待」

その後は昇級戦として一応中山金杯を目標とするものの除外が濃厚(結局、登録→除外)で、あらかじめAJCCを本線とした調整が12月中旬から進んでいる。良血馬らしくもともと稽古駆けするタイプではあるが、この中間はさらに動きに切れが出てきており12月21日、1月3日と自身最速となるウッドラスト1F11秒2をマークした。1週前追いはウッド併せ馬で折り合い重視の併せ馬。イン後方からの相手を迎え入れると持ったままでアオり、最後はスパッと切れて楽に半馬身の先着を果たしている。

【最終追い切り】レース当週は気負い過ぎないよう、ウッド単走の調整となった。序盤から高いモチベーションを感じさせるような前進気勢があったが、これを鞍上がしっかり制御。脚はしっかり残っており、ラストに気合いを入れられると鋭く弾けた。

【見解】脚元に爆弾を抱えかなり順調さを欠いただが、この中間はウッド主体に速い時計を出せており、ようやくしっかり固まってきたようだ。前走はウッドで流すだけ、最終追いは坂路。しかし今回は中間からバリバリとウッドで負荷を掛け、1週前、最終追いともにウッド。時計も速い。明け7歳だが休養が長かったぶんか、活気は上々だ。初の重賞挑戦でいきなりメドを立てる走りがあって驚けない。

総合評価「A」

Advertisement


アメリカジョッキークラブカップ2024 予想コラム一覧

特集・馬券攻略ガイド

◆【AJCC特集】出走予定・枠順、予想オッズ、過去10年データ・傾向「8歳以上は連対率0%」

◆【馬券攻略】芸能人・予想家の本命・注目馬予想まとめ 「前週1着ブローザホーンを指名でズバリ!」

騎手データ

◆【騎手データ】驚異の“勝率55%”&“単回収値205”で頭固定推奨 ルメールJに隠された好走条件も

追い切り評価

◆【追い切り診断】ボッケリーニを上回る「S」の最高評価 「陣営の“判断”が吉、勝ち負けに期待」

◆【追い切り診断】辛口評価「B」は……まさかの想定1人気 「絶好時ほどの気迫と切れは感じない」

◆【追い切り診断】チャックネイトに迫る高評価「A」の妙味 「モチベーションや素軽さは依然キープ」

データ分析・傾向など

◆【データ激走馬】「ボッケリーニやモリアーナが飛べば、この馬が浮上」 単回収値「173」の妙味

◆【データ消去法】「勝ち馬ゼロの二重苦条件で食指は動かず」 1、2人気を争う一角に黄信号

◆【データ攻略】「穴党が狙っている」想定10人気以下 「3.1.0.2」合致で高配当候補に浮上

◆【データ攻略】4歳馬2頭に「馬券内率75 or 0%」の明暗 “バッサリ切る”候補は

◆【枠順傾向】“単複回収値150超”12頭立てなら外枠に妙味 内枠勢は上がり性能カギ

◆【前走ローテ】チャックネイトに“馬券内率57%”の光明 前走GI組は巻き返し必至

穴馬予想

◆【穴馬アナライズ】「得意の中山コースなら、復活の一発があっていい」 単勝“6人気”前後の刺客

◆【穴馬アナライズ】「前走フロック視は禁物、この相手なら激走可」 想定オッズ“20倍”前後の穴馬

◆【WIN5予想】モリアーナ“消し” 雨で好走気配漂う前走大敗馬 東海Sは想定2桁人気も候補

◆【危険な人気馬】堅実派の年長馬に“馬券内率7.4%” 勝ち星ゼロの不安材料に続々該当

◆週末の雨予報で浮上するタフガイ 高齢馬「0.0.1.32」の取捨は……

今週の重賞「全頭診断」

◆【AJCC】「2.5.1.0」条件合致の古豪が本命候補 カギは道悪適性

◆【東海S】「6.1.1.1」合致の鉄板級軸候補 “死角なし”が大げさでない上がり馬

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。