1月28日に東京競馬場で行われる第38回根岸S(GIII、ダ1400m)のデータを紹介する。
今年は、後続を突き放す連勝で3勝クラスを突破したエンペラーワケアや、4連勝でOP初勝利を挙げたサンライズフレイムといった勢いに乗る4歳勢、武蔵野Sで2着したタガノビューティー、前走OP初勝利を果たしたフルムら古豪が大舞台へ向けて集結。主力だったドライスタウトが回避したことで混戦ムードが漂う。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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目次
■前走重賞組が全10勝
最多4勝を挙げ、勝率28.6%、連対率42.9%、複勝率50.0%でトップの成績を誇るのが武蔵野S組。フェブラリーSを見据えて東京のワンターンコースを選択した王道のローテーションでもあり、舞台適性がマッチしている可能性が高い。
昨年は武蔵野Sで1着だったギルデッドミラー、2着のレモンポップが着順を入れ替えてワンツー決着。2021年は10番人気ワンダーリーデルが2着に激走した。回収値も単勝105、複勝187とベタ買いしていい数字だ。ブリンカーを付けてから安定感を見せているタガノビューティー、伏兵扱いとなりそうだが1400mで見直したいヘリオスには重い印が必要だろう。
・武蔵野S【4.2.1.7】
・カペラS【2.2.1.19】
・チャンピオンズC【2.1.3.9】
・兵庫ゴールドT【1.0.0.16】
・マイルCS【1.0.0.1】
・ギャラクシーS【0.1.1.8】
・ファイナルS【0.1.1.4】
・師走S【0.1.1.0】
・霜月S【0.1.0.6】
・JBCスプリント【0.1.0.3】
・すばるS【0.0.2.10】
次点はカペラS組とチャンピオンズC組が2勝ずつと並ぶが、今年は後者が不在。カペラS組は「前走連対馬」が取捨のポイントで、前走2着以内なら【2.2.0.2】と優秀な成績を収めている。ベルダーイメルは2走前のグリーンチャンネルCで、先週の東海Sを2着したオメガギネスに差はつけられたものの、60キロを背負って2着。地力上位で侮れないが、前走のカペラSでは6着に負けており、割り引きは必要か。
過去10年全ての年において、前走重賞組が勝利を収めており、OP特別・リステッド組は合わせて【0.4.5.50】連対率6.8%、複勝率15.3%という成績。このうち、前走が1400~1800mで3着以内なら【0.4.5.17】連対率15.4%、複勝率34.6%にアップする。アルファマム、サンライズフレイム、フルムは馬券圏内のチャンスあり。
自己条件を勝ち上がり、2連勝中のエンペラーワケアが人気を集めそうだが、前走3勝クラス組は【0.0.0.4】。2017年には当日2番人気に推されたベストマッチョが12着に大敗した。今年はメンバーが手薄なだけに、勢いのある4歳馬の台頭に期待したいレースではあるが、過剰人気の感は否めない。OP特別・リステッド組でもなかなか勝ち切れていない現状から、疑ってかかる方がベターだろう。
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(SPREAD編集部)