【大阪国際女子マラソン2024】「パリ五輪の切符は?」佐藤早也伽・松田瑞生らエントリー選手・コース・ペースメーカー・設定記録etc.

 

陸上

28日、第43回大阪国際女子マラソンが大阪市内で開催される。8月のパリ五輪の残り1枠を懸けた、MGCファイナルチャレンジの女子1戦目。マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)2023で3位に入った細田あい(エディオン)が記録した「2時間21分41秒超え」が至上命題となる選考レースだ。

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ここでは「大阪国際女子マラソン2024」のエントリー選手、コース、ペースメーカー、放送予定、パリ五輪内定への設定記録など役立つ情報をお届けする。

大阪国際女子マラソン2024 大会概要

コース

ヤンマースタジアム長居をスタート・フィニッシュ地点とする42.195 km。以前は御堂筋に折り返し地点が設けられていたが、それがなくなったことで選手の減速を防ぐコースに変更。好タイムが望める条件へと生まれ変わった。

その一方で、レース中盤の20km過ぎに高低差約18mのアップダウンが待ち構える。中間点を過ぎてから下りとなるため、序盤は力を温存しつつ、レース後半にラップタイプを上げていきたいところだ。

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招待選手

ナンバー出場選手・所属(国名)自己ベスト記録
1ウォルケネシュ エデサ(エチオピア)2時間18分51秒
2ステラ チェサン(ウガンダ)2時間20分23秒
3シセイ メセレット ゴラ(エチオピア)2時間20分50秒
4松田 瑞生(ダイハツ)2時間20分52秒
5佐藤 早也伽(積水化学)2時間22分13秒
6前田 穂南(天満屋)2時間22分32秒
7松下 菜摘(天満屋)2時間23分5秒
8川内 理江(大塚製薬)2時間25分35秒
9大東 優奈(天満屋)2時間26分9秒
10竹山 楓菜(センコー)2時間29分20秒

エントリーの注目選手は2018・20・22年の大阪国際女子マラソン覇者である松田瑞生(ダイハツ)、前回大会で転倒のアクシデントからリベンジを期する佐藤早也伽(積水化学)、東京五輪・マラソン女子日本代表の前田穂南。海外招待選手では2時間18分51秒の持ちタイムがあるウォルケネシュ・エデサが強力なライバルとなりそうだ。

ネクストヒロイン

ナンバー出場選手・所属自己ベスト記録
31柳谷 日菜(ワコール)1時間10分11秒(ハーフ)
32北川 星瑠(大阪芸術大)1時間10分50秒(ハーフ)
33鈴木 杏奈(大阪芸術大)1時間12分9秒(ハーフ)
34古原 夏音(大阪芸術大)1時間12分24秒(ハーフ)
35小林 香菜(前橋市陸協)2時間36分54秒
36須田 花音(神戸学院大)2時間40分49秒

2017年の第36回大会から新設された「ネクストヒロイン」と称する特別枠。20代中盤までの若手選手を育成する目的で、駅伝や中・長距離走で顕著な実績を残しているフルマラソン未経験者を中心とした数名に出場権を与えている。

今年の注目選手は柳谷日菜(ワコール)。ドバイ2023・アジアハーフマラソン覇者が満を持してマラソンデビューをはたす。北川星瑠(大阪芸術大)は陸上競技と並行して松竹芸能に所属しつつ、タレント・女優活動を行うマルチランナー。実力も折り紙つきで、ユニバーシティゲームズ成都2023・女子ハーフマラソンを制している。

パリ五輪内定の設定記録

・2時間21分41秒

※今大会の日本人トップが設定記録を下回った場合、名古屋ウィメンズマラソン2024(3月10日)でそのタイムをクリアしつつ最上位の日本人選手、もしくはマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)3位の細田あい(エディオン)がパリ五輪代表に内定。

ペースメーカー

・PACE1 木村 友香(積水化学)
・PACE2 マーガレット アキドル(コモディイイダ)
・PACE3 新谷 仁美(積水化学)
・PACE4 アイリーン ジェプチュンバ キマイス(ケニア)
・PACE5 メセレト ベレテ(エチオピア)
・PACE6 川村 楓(岩谷産業)
・PACE7 吉薗 栞(天満屋)

好タイムに欠かせないペースメーカーの存在。かつては川内優輝神野大地寺田夏生といった男子選手が務めたこともあった。今年は女子10000m・ハーフマラソンの日本記録保持者である新谷仁美をはじめとした豪華なペースメーカーがレースを引っ張る。

大阪国際女子マラソン 過去プレーバック

【第42回大阪国際女子マラソン(2023年)】優勝者:へヴン・ハイル・デッセ(エチオピア)2時間21分13秒

【第41回大阪国際女子マラソン(2022年)】優勝者:松田 瑞生(ダイハツ)2時間20分52秒

【第40回大阪国際女子マラソン(2021年)】優勝者: 一山 麻緒(ワコール)2時間21分11秒

放送スケジュール

日時:1月28日(日)12:00~(12:15号砲)
会場:大阪/スタート・フィニッシュ地点はヤンマースタジアム長居
テレビ放送:カンテレ/フジテレビ系全国ネット生中継
ネット放送:TVer(ライブ配信予定)
解説:有森裕子、高橋尚子、千葉真子、野口みずき、渋井陽子、福士加代子
SP解説:増田明美ほか
アナウンサー:岡安譲、石田一洋ほか

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(SPREAD編集部)