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■エンペラーワケア
【中間調整】デビュー2戦目からダートに転向し、以降は5戦4勝。近2走は2勝クラスのドンカスターCを4馬身V、3勝クラスの御影Sを3馬身半差Vと条件クラスでは力が違うと言わんばかりの走りで連勝している。前走が自己最高体重の534キロでの出走とあって、いまがまさに充実期のようだ。コンスタントに使われているが楽勝続きでダメージの蓄積は少なく、前走で騎乗した川田騎手を確保できる算段がついたことから中5週の根岸Sへ進むことに。
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1月8日に坂路14-14を出したのが中間の初時計。1週前は川田騎手を背に坂路併せ馬を行った。シルクロードSに出走するルガルを追い、気迫十分に取り付いていき、最後はわずかに切れ負けしたもののクビ差まで詰め寄った。力強いフットワークが印象な動きで、時計は自己ベストを大幅に更新する4F49秒7(強め)。
【最終追い切り】1週前の時点で負荷は十分。レース当週は疲れを残さないことに徹した、坂路単走の軽め調整に留まった。序盤はリズムのいい走りでしっかり折り合い、ラストは抜群の手応えを維持して気持ちを乗せ長くいい脚を使えていた。
【見解】とにかく1週前の動きが豪快。コンスタントに使われている疲れは微塵も感じさせず、実戦をこなすごとに充実度が上昇しているようだ。最終追いは時計こそ平凡だが、緩いペースでも力まずリラックスして脚を溜めることができていた。精神面でのメリハリがあるのはいい。フットワークも迫力十分で、重賞初挑戦でさっそく勝ち負けになりそうな抜群の気配。
総合評価「S」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。