戸上隼輔がフルゲームの死闘に敗れ水谷隼以来の3連覇逃す 張本智和は6年ぶりV達成「言葉が出ない」【全日本卓球】

 

戸上隼輔
戸上隼輔(写真:SPREAD編集部)

東京体育館にて開催中の「2024年全日本卓球選手権大会」は28日、男子シングルスの決勝が行われ、戸上隼輔張本智和と対戦。ゲームカウント3-4で敗れ、3連覇を逃した。

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■両雄が決勝で激突

パリ五輪選考ランキング、世界ランキングでともに日本男子上位に名を連ねる2人。両雄同士の戦いが実現した。

第1ゲーム立ち上がりを支配したのは戸上。6連続ポイントで流れをつかむが、張本智も4連続ポイントで対抗。戸上の両ハンドでのレシーブが張本智を追い込み、最後は迫る相手を封じ、11-8で先手を取る。

第2ゲームは張本智が序盤に点を重ねるが、戸上も攻撃的な姿勢はそのまま接近する。10-9からのラリーは戸上がバックストレートを沈めデュースに。しかし、最後は粘りを見せた張本智に10-12でこのゲームを奪われる。

第3ゲームは互いにロングサービスで懐を攻める。それでも戸上の攻撃が張本智を押し込み、4連続ポイントで優位に立つ。張本智も鉄壁のディフェンスで決定打を許さず、8-8の同点に。最後は戸上のチキータが決まり、11-9で奪う。

第4ゲームも激しい打ち合いは変わらず。戸上はフォアを振りぬくなど、中盤にポイントを重ねる。しかし、サービスミスが出た後、9-8で戸上がタイムアウト。流れを切った戸上がラリーを制し、11-8でゲームカウント王手をかける。

第5ゲームは、張本智がフォア同士の打ち合いで互角に。さらにバックでも鋭く戸上のミドルをつくなど、連続ポイントで押し込む。しかし戸上が4連続ポイントを奪い、9-10の展開で張本智がタイムアウト。戸上は流れを切った張本智に9-11で奪われる。

第6ゲームも互いに譲らず5-5の同点。その後も互いに点を奪い合い、試合が進む。8-8からは戸上がラリーを制すと、続くラリーは張本智がカウンターで対抗。デュースにもつれ込んだ展開は、張本智に粘られた戸上が鋭いフォアを突き刺し、12-14で最終ゲームへもつれ込む。

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勝負の第7ゲーム、流れをつかみかけた張本智に対し、戸上が強気の攻めで3-2と逆転する。張本智が再び押し返し、再逆転するなか戸上も食い下がる。8-8から連続ポイントで一気に王手をかけた戸上に対し、張本智がデュースに追いつく。最後は戸上が14-16でゲームを奪われ、張本智が6年ぶりの優勝となった。

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(Y.Imoto/SPREAD編集部)