総合格闘家の青木真也は28日、有明アリーナで行われた「ONE 165」の第9試合で元ONE世界バンタム級王者でアメリカン・トップチーム所属のジョン・リネカー(ブラジル)と対戦。1ラウンド3分ジャスト、リアネイキッドチョークで一本勝ちを飾った。
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■「なんでやったかって……」
対戦相手のセージ・ノースカット(アメリカ)の欠場により、急きょ変更となった青木が会場を味方に鮮烈な一本勝ちを収めた。
体格のよいノースカットから身長の低いリネカーへの変更が懸念されたが、青木は序盤から果敢に攻める。開始早々リネカーを投げてグラウンドの展開に持ち込むと、元世界王者にアップポジションから打撃を振り下ろす。
会場から“青木コール”が巻き起こるなか、パウンドアウトを狙う青木。防戦一方となったリネカーのバックをとると、青木は首に手を回しチョークの体勢に。どうにか立ち上がったリネカーだが、堪らずタップ。元世界王者を下し、青木の1ラウンド3分ジャストで一本勝ちした。
青木は試合後のマイクで、試合を受けた経緯について「なんでやかったかって、オレはチャトリに12年お世話になって、友達になって、そいつにお願いします、と言われたら、やるしかねーだろ」と声を詰まらせながらコメント。
20年格闘技を続けてきて、今回の日本大会を迎えたことについては「20年やってきました、万感の想いです。一言、ありがとう、それでだけです」と感極まりながらも笑顔で語った。
ボーナスとして5万ドルを獲得した青木はお礼を述べつつ、「これよりも、僕がONEを愛したように、ONEも僕を愛して欲しい」と伝え、リング下にいた「ONE」のチャトリ・シットヨートンCEOと言葉を交わしながら抱擁した。
同大会は「ABEMA PPV」にて全試合生中継されている。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)