4日に丸亀市内で開催される第76回丸亀ハーフマラソン。優勝タイムが1時間を切ることも珍しくない、世界でも屈指の高速レースに昨年日本人2位の篠原倖太朗(駒澤大)、ハーフマラソン日本記録保持者・小椋裕介(ヤクルト)、篠原と同学年・同じ千葉出身かつチームで主将を務める吉田礼志(中央学院大)らが参戦。国内有数の長距離ランナーが冬の香川を駆ける。
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篠原倖太朗か吉田礼志か 千葉で育ったふたりのライバル対決も
エントリーされた選手のなかで、もっとも本命に近い存在なのは篠原倖太朗(駒澤大)だろう。大学3年生で迎えた20203シーズンは3大駅伝フル出場に10000m記録会、都道府県対抗男子駅伝と数々の大舞台を完走。狙ったレースに照準を合わせるピーキング力は大きな武器となる。昨年叩き出した1時間00分11秒を上回ることが予想される外国勢を“ペースメーカー”として上手く使えるようなら、夢の1時間切りに手が届く。
篠原と同学年・同じ千葉出身でしのぎを削る吉田礼志(中央学院大)も注目のランナーだ。箱根駅伝予選会を何度も経験しているのが強みで、他大学の留学生が作り出すハイペースに対する適性が高い。昨年の丸亀ハーフマラソンも17km過ぎまで篠原と並走。10000mで27分47秒1の持ちタイムは社会人ランナーに交じっても遜色ないものだ。箱根駅伝は悔しい結果に終わったが、1ヶ月の間隔があいたフレッシュな状態で臨めるのはプラス材料と言えよう。
外国勢が実質的な“ぺースメーカー”に
日本新記録=1時間切りをターゲットとした場合、外国勢の存在も欠かせない。持ちタイムを見たとき、優勝争いはチャールズ・ランガット(ケニア)、アレクサンダー・ムティソ(NDソフトアスリートクラブ)が最有力。ともにハーフマラソンで1時間切りの持ちタイムを誇るランナーだ。さらに男子10000mの日本学生記録保持者・リチャード・エティーリ(東京国際大)は、自分と同等かそれ以上の相手と競うことでポテンシャルが引き出されるはず。世界基準のスピードで展開することが日本記録更新につながるという構図だ。
第76回丸亀国際ハーフマラソンは4日、10:35の号砲予定。Pikaraスタジアム南の国道11号をスタートし、Pikaraスタジアムをフィニッシュ地点とする21・0975 kmで開催される。
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(M.Tahara)