メッツのデービッド・スターンズ編成本部長が7日(日本時間8日)、野球専門ポッドキャスト『Foul Territory』に出演し、今オフに繰り広げられた山本由伸投手の争奪戦に敗れたことについて心境を語った。
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■「組織としてできることはすべて実行した」
オリックス・バファローズからポスティングシステムでメジャー移籍を目指し、大争奪戦の末にドジャース移籍が決まった山本。メッツも獲得に乗り出し、スティーブ・コーエン・オーナーの自宅に山本とその家族を招き、ディナーでもてなすなどアピールを続けた。
契約面でもドジャースと同額の3億2500万ドルを提示したが、一連の努力は空振りに終わり、争奪戦に敗れた。
『Foul Territory』に出演したスターンズ編成本部長は、山本を逃したことについて「落胆はしていない」と明かし、「私たちは最善を尽くし、組織としてできることはすべて実行した。良いプロセスで、公平なプロセスだったと思う。そして、最終的にヤマモトはLAに行くことを選んだが、それを私たちは尊重するだけだ」と振り返った。
スターンズ氏がメッツの編成本部長に就任したのは昨年10月だったが、山本の名前はすでに補強リストにあったという。「メッツのスカウトが日本で素晴らしい仕事を行ってくれていた。そのおかげで、私は幸運にもニューヨークに到着した時には、(山本が)どのようなタイプの選手であるか、すでに理解できていた」と話し、メッツが以前から山本をしっかりマークしていたことを打ち明けた。
■今後もビッグネームの争奪戦に参加する意向
今回は獲得に失敗したが、同氏は「我々は今後もこのような追求を行うことになる。そして、獲得に成功する時もあるだろう。そして、それは間違いなくエキサイティングなことだ」とし、将来的にもビッグネームの争奪戦に参加して行く意向を示した。
ただ、米スポーツメディア『CLUTCH POINTS』は、前職がブルワーズの編成だったスターンズ氏に対して「彼は“大物狩り”をあまり経験したことがない。しかし、現在はオーナーであるコーエンの富という武器がある。スターンズは高額な契約でも選手を確実に手に入れる方法を学ばなければならない。さもなければ、メッツファンは彼の手腕に疑問を持ち始めるだろう」と指摘。2023年の年俸総額20位のブルワーズと1位のメッツではお金のかけ方、選手の取り方も違うはず。同メディアは、そこに早く慣れるよう促した形だ。
山本の獲得失敗が糧となるのか。逆襲を期すメッツの戦いぶりも注目だ。
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文●SPREAD編集部