18日に東京競馬場で行われる第41回フェブラリーS(東京ダ1600m)。サウジカップ組のレモンポップ、ウシュバテソーロ不在は残念だが、除外想定から出走にこぎつけたオメガギネス(牡4、美浦・大和田成厩舎)など次世代のダート界を担う逸材がエントリーをはたした。
混戦ムードの一戦にあって、前売りオッズの時点で単勝10倍台と穴妙味を匂わせるのが初ダートのガイアフォース(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)。今回はこの馬にフォーカスしたデータを取り上げる。
◆【フェブラリーステークス2024予想/追い切り診断】ウィルソンテソーロを上回る「S」の最高評価 「能力全開に期待できるデキ」
目次
■父キタサンブラックはウィルソンテソーロを輩出
デビューから一貫して芝路線を歩んできたガイアフォース。セントライト記念で初重賞制覇を飾ると、その後は安田記念4着、天皇賞・秋5着と一線級相手に好勝負を演じた芝重賞の常連ホースだ。そんな同馬が今回、ダートへと活躍の場を求めることとなった。
血統背景をみると、父キタサンブラックは本レースにも出走するウィルソンテソーロを輩出。母父クロフネは言わずと知れた“砂の怪物”だ。そのバックボーンから陣営はダート適性ありと判断したのだろう。杉山晴紀厩舎所属の長岡禎仁騎手騎乗馬で思い浮かぶのは、2020年の2着馬ケイティブレイブ。“参加賞”では終わらせない意気込みも伝わってくる。
■「初ダートがGI」の馬券内はトゥザヴィクトリー1頭
ただ、気になるのは初ダートで臨むのがJRA・GIであるという事実。近走成績が頭打ちの馬や新境地を求めることで“初ダートがJRA・GI”に該当するケースは意外なほど多く、ソダシやカレンブラックヒル、レッドスパーダ、キングヘイローなど3番人気以内に支持された馬もチラホラ。歴然の猛者と繰り広げた芝での経験がどう活きるのか……その結果は散々たるものだった。
・初ダートがJRA・GI該当馬の成績【0.0.1.26】
該当馬27頭の成績は上記のとおり。掲示板内を確保した馬を探すほうが大変なレベルで、前述した4頭はいずれも10着以下に敗れていた。経験値が重要な砂路線で初ダート組が超えるべき壁は高い。
なお、唯一の馬券内該当馬は2001年のフェブラリーステークス3着馬・トゥザヴィクトリー。8枠16番からすんなり先行し、終始砂を被らない競馬で持ち前の粘り腰を発揮した。4枠7番と真ん中寄りの枠を引いた今回、好走のカギは当時のトゥザヴィクトリーのように砂を被らず運べるか否かにかかっている。
前述のトゥザヴィクトリーはのちにドバイワールドカップ2着。データ上は買い材料が見出しにくいガイアフォースがここで馬券内に入れば“ワールドクラスの砂適性”の持ち主として評価可能な逸材と捉えられそうだ。決戦は日曜日。ガイアフォースの動向から目が離せない。
フェブラリーステークス2024 予想コラム一覧
特集
◆【馬券攻略】出走予定・枠順、予想オッズetc.「オメガギネスの追い切り評価は?」
◆【馬券攻略】芸能人・予想家の本命・注目馬予想まとめ 「先週の重賞W的中!今年初GIも要チェック」
◆【高配当メソッド】3連単94万円の特大馬券あり 「2桁人気馬」が10年中8回で掲示板確保の“波乱待ち”
追い切り評価
◆【追い切り診断】ウィルソンテソーロを上回る「S」の最高評価 「能力全開に期待できるデキ」
◆【追い切り診断】レッドルゼルを上回る高評価は“異例”ローテ組 「これなら一発があっても…」
◆【追い切り診断】オメガギネスに迫る「A」の高評価 「万全、距離短縮にはちょうどいい気合」
◆【追い切り診断】GI2着馬が……よもや「B」の辛口評価 「ダメージが抜け切れていないのかも」
全頭診断
◆【全頭診断】「3.0.0.0」条件発動の人気一角 オメガギネスによぎる“単勝”への不安
騎手データ
◆【騎手データ】オメガギネスは「2.2.1.0」の鉄板級 複回収値100超“穴ジョッキー”の剛腕にも期待
データ・過去傾向
◆【データ攻略】想定10人気以下に「2.2.1.1」 “馬券内率80%”条件で爆穴候補に
◆【データ攻略】人気ガタ落ちGI級に重なる「ケイティブレイブ」の影 “8/10”該当で波乱の使者に
◆【枠順傾向】ウィルソンテソーロが“連対率80%”合致 フラットな傾向も複回収値100超えは外枠
◆【調教後馬体重】好走馬の“7割超”が500キロ以上の巨漢 オメガギネスは前走時のままだと
◆【前走ローテ】近年稀にみる“大混戦” 複回収値「197」の想定10人気前後に警戒
穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】「この舞台なら、距離不安を払拭で激走の予感」 想定“10人気”前後の爆穴
◆【穴馬アナライズ】「典型的なムラ駆け、だからこそ狙いたくなる」 単勝オッズ“40倍”超の大穴
◆【穴馬アナライズ】「前走は完全に度外視、ぶっ飛んでくる脚はある」 前日“8人気”前後の盲点
◆【WIN5予想】メインはオメガギネスを超える“二刀流”で「一点突破」 小倉大賞典は好調ベテラン馬狙い
◆【危険な人気馬】「勝率1.9%」「勝利数ゼロ条件」に次々該当 GIレベルの実績馬を“消し”
血統予想
◆【血統予想】「3.1.3.3」馬券内率70%で軸候補に浮上 警戒すべき“初ダート組”は
その他コラム
◆【馬場情報】“パサパサ”の東京ダート パワー優先で好走馬の共通項は…
◆【フェブラリーS】オメガギネス出走に“ニヤリ”の陣営とは 「Hペース予想で大穴警報発令」
(SPREAD編集部)