ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、米アリゾナ州グレンデールで今キャンプ3度目の屋外フリー打撃を行い、26スイング中13本の柵越えを放った。米地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』は打撃投手を務めたディノ・エベル三塁コーチのコメントを掲載。
同コーチはエンゼルスでもコーチを務めた経験があり、再会した大谷の成長ぶりに目を細めていた。
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■「打球速度はとてつもなく速い」
米複数メディアによると、この日クラブハウスに掲示された練習スケジュールには、大谷がライブBPを行うと明記され、アレックス・ベシア投手かナビル・クリスマット投手と対戦する予定だったという。
結局、スケジュール変更となり、大谷は今キャンプ3度目となる屋外フリー打撃を行った。26スイング中13本の柵越えを放ったが、その中にはバックスリーン超えの150メートル弾2発も含まれており、圧巻のパフォーマンスを披露した。
打撃投手を務めたエベルコーチも大谷を称賛。「見事だったね。打球速度はとてつもなく早かったはずだ」とした上で、「外角に投げたらホームラン、真ん中に投げてもホームラン、内角に投げてもホームラン。彼のスイングにはすべて意図があった。まるで試合で見るようなスイングスピードだった」と興奮気味に話した。
同コーチはエンゼルスでもコーチを務めた経験があり、大谷とは2018年に共闘。また、昨年は米国代表コーチとしてWBCに参戦し、その際には大谷と旧交を温めるなど親しい間柄だ。
■成長実感「存在感を放っている」
同コーチはエンゼルス時代と比べて「オオタニは見た目にもずっと力強くなった」と、まずは肉体的成長を実感。さらに「彼はロッカールームでも存在感を放っている。彼はやらなければいけないこと、ルーティンを分かっており、チームメートもそれを見守っている。私が最初に彼を見た時から今日に至るまで、彼が成し遂げてきたことを考えると、彼は世界でもっとも優れたアスリートであり、最高の野球選手だ」と感慨深げだった。
この日、大谷は最初、エベルコーチのいるグラウンドではなく、誤って別のグラウンドへ。テオスカー・ヘルナンデス外野手やミゲル・ロハス内野手ら大谷と同組で打撃練習を行うチームメートたちは笑いながらこの様子を見ており、同コーチによれば「みんな、ショウヘイは何をしているんだよ、という感じだったね」と笑顔で振り返った。
その後の打撃練習では、大谷の打球が外野フェンスや、その奥にある駐車場まで飛ばないと見るや、ロハスが「パワー不足だ!」と大声でジョーク。これには大谷も思わず笑っていたという。
一連のシーンをマウンド上から見ていた同コーチは「相手がショウヘイだからといって、選手たちは遠慮する必要なんかない。みんな、ジョークを言い合える仲間になりたいと思っている」と話し、大谷とチームメートの意気投合ぶりに頬を緩めていた。
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文●SPREAD編集部