ドジャースは27日(日本時間28日)、キャンプ地のアリゾナ州グレンデールでホワイトソックスとのオープン戦に臨み、大谷翔平投手が「2番DH」で先発出場。第3打席で左越えに2ランを放った。ドジャースデビュー戦となったこの日は3打数1安打2打点だった。試合は9-6でドジャースが勝利。米複数メディアが伝えている。
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■指揮官「これからまだまだ良くなる予感」
大谷の対外試合は、エンゼルスに所属していた昨年9月3日(同4日)のアスレチックス戦以来177日ぶり。第1打席は三振、第2打席は二ゴロ併殺打に倒れたが、5回2死二塁の第3打席で左翼へ本塁打を打ち込んだ。
カウント3-2から右腕リオーネ投手の95マイル(約153キロ)直球を左翼へ打ち上げると、打球はそのままスタンドイン。差し込まれて詰まったように見えたが、パワーで逆方向へ運んだ。
この衝撃の一発にデーブ・ロバーツ監督は「本当に素晴らしい。オオタニは特別だ。みんなエキサイトしたと思う。彼は良いスイングをした」と喜んだ。「彼のキャリアには大きな瞬間がたくさんあり、いつもその瞬間に力を発揮している。(ドジャースに来て)最初のライブBPでも本塁打を放ち、初実戦でも本塁打を打った。これからまだまだ良くなる、そんな予感がするね」と笑った。
この日は1番にムーキー・ベッツ内野手が入り、大谷を挟んで3番フレディー・フリーマン内野手という上位打線になった。同監督は、大谷を2番に置いた理由について「ショウヘイを何番にするかずっと考えてきた。彼はフレディよりフリースインガー(積極的に振っていくタイプの打者)。今季も相手投手はあらゆる形でショウヘイを攻めて来るだろうが、フレディを(大谷の)後ろに置いたほうが、置かない時よりも相手はショウヘイに対してストライクゾーンで勝負するケースが増えると思う」と明かした。
■MVPトリオの打順は「しばらくこのまま」
また、同監督は「フリーマンを3番に置くことで、ショウヘイを守ることができるが、もう1点、足の速いショウヘイがフレディの前にいることで盗塁を意識させることもできる。相手の脅威にもなるし、得点につながる可能性がある」と話し、大谷のスピードを生かすという意味でも2番が最適とした。
その上で「しばらくは、この打順で行こうと思う。しばらく、というのがどの程度かは分からないが、1~2週間効果が出ないからと言って変えるつもりはない」と断言。開幕へ向けて、MVPトリオの打順は1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマンで固定となりそうだ。
同監督は最後に「今日はちょっとした序章に過ぎない。ただ、エキサイトしたと思うし、もしワクワクしなかったとしたら、我々はここで何をしていたというのか、私には分からない」とし、興奮を隠せないようだった。
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文●SPREAD編集部