米女子ツアー「HSBC女子世界選手権」は29日、シンガポールのセントーサゴルフコース・ダンジョンコース(6749ヤード、パー72)で第1ラウンドが行われ、西村優菜、古江彩佳、畑岡奈紗の3名が1アンダー、10位タイでホールアウト。笹生優花は一時首位タイまでスコアを伸ばすも、終盤に崩れ2オーバー、36位タイ。稲見萌寧は4オーバー、53位タイと出遅れた。
初日にスコアを伸ばした西村、古江、畑岡と伸ばせなかった笹生、稲見。スタッツを見るとショットに大きな差がついていた。
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■FWキープ率90%超えの3人
スコアを伸ばした3人のスタッツを見てみると、西村、古江、畑岡の3人はフェアウェイキープ率13/14を記録。強風が吹くなか、フェアウェイを外したのは1ホールのみと安定したショットを見せた。ティーショットの安定性はセカンド以降にも良い影響を与えており、西村、古江のパーオン率は14/18。畑岡は12/18とチャンスを生み出していた。なかでも西村はドライビングディスタンス232.00ヤードと日本選手5名のなかでは一番飛んでいない。それなのにも関わらずフェアウェイからしっかりグリーンをとらえ、後半で2つ伸ばすことに成功。ティーショットでフェアウェイをとらえることの重要性を物語るスタッツとなっている。
一方で笹生と稲見はショットの安定感を欠いた。笹生はフェアウェイキープ率9/14、稲見は11/14とショットが安定せず。パーオン率を見ても、笹生と稲見は11/18とチャンスホールを作れていなかった。
悪天候のなかでは各選手スコアが伸び悩み、アンダーパーでプレーしたのは出場選手66名のうち22名。我慢比べとなる場合、数少ないチャンスをものにするためには堅実なプレーが要求される。明日も同じような天気予報が出ており、ショットの安定性と小技が求められる1日となるだろう。初日に伸ばした西村、古江、畑岡は第2ラウンド以降も安定したショットを武器にスコアを伸ばしていきたいところだ。
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(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)