【弥生賞/騎手データ】“連対率50%超え”ジョッキーが3名浮上 「1.1.1.0」に該当のイチオシは?

 

【弥生賞/騎手データ】“連対率50%超え”ジョッキーが3名浮上 「1.1.1.0」に該当のイチオシは?

3月3日は中山競馬場で皐月賞のトライアル・弥生賞(GII、芝2000m)が開催されます。

近年はGIからGIへというローテが広まってきましたが、皐月賞のトライアルとして実力馬が集まる傾向に変わりはありません。近3年の主な連対馬がタイトルホルダー、シュネルマイスター、アスクビクターモア、ドウデュース、タスティエーラですから、クラシックに直結するレースですね。

今回は2000年以降の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきましょう。

◆【随時更新中】「弥生賞ディープインパクト記念2024予想」大口投票パトロール「シンエンペラーの単勝に205万円か」

■中心はC.ルメール騎手で決まり!

今年の弥生賞に騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは8騎手。各騎手のデータは次の通りです。

弥生賞の騎手データ

弥生賞の騎手データ(2000年~23年)

Advertisement


今年は集計期間内に5勝2着4回を記録する弥生賞男の武豊騎手が残念ながら不在。サンライズジパングが週中に回避したためで、出走していれば同騎手がデータ注目騎手でした。

それでも上々の成績をマークする騎手が3名見つかりましたので、連対率順に見ていきましょう。

まず取り上げるのが素の数値で連対率50%のC.ルメール騎手です。

同騎手は2016年のマカヒキ(2番人気1着)、17年のダンビュライト(5番人気3着)、21年のシュネルマイスター(2番人気2着)など6頭中5頭を馬券圏内に導いてきました。

弥生賞のルメール騎手=買いで間違いありませんが、注目ファクターは「騎乗馬の前走距離」で「前走2000m戦」出走なら【1.1.1.0】の連対率66.7%、複勝率100%です。一方「前走1800m戦以下」出走なら【0.1.1.1】の連対率33.3%、複勝率66.7%。同じ距離を使われたことが活きるようですね。

なお、C.ルメール騎手が今年の弥生賞で跨るの前日16時時点1番人気のトロヴァトーレ(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)。同馬は新馬戦、葉牡丹賞とも2000m戦に使われていて、熱いデータに該当します。堅軸扱いでいいでしょう。

■一発なら舞台巧者の横山武史騎手

続いて連対率33.3%の横山武史騎手のデータを見ていきます。

同騎手は2021年のレースで単勝オッズ17.9倍の4番人気だったタイトルホルダーを勝利に導きました。

流石に3鞍だけではサンプル不足のため、集計対象を中山芝2000m重賞に広げるとその結果は2000年以降【5.3.1.12】の連対率38.1%、複勝率42.9%です。

先のタイトルホルダー以外にも21年皐月賞のエフフォーリア(2番人気1着)、21年ホープフルSのキラーアビリティ(2番人気1着)、23年皐月賞のソールオリエンス(2番人気1着)と重賞での勝負強さが光りますね。

注目ファクターは「乗り替わりの有無」で「横山武史騎手が継続騎乗」なら人気不問で【2.1.0.2】の連対率・複勝率60%です。

皐月賞に勝ったエフフォーリアとソールオリエンスが該当するデータで、ここのみならず皐月賞でも意識したいデータと言えます。

なお、横山武史騎手が今年の弥生賞で騎乗予定なのが前日16時時点4番人気のファビュラススター(牡3、美浦・萩原清厩舎)。

同馬は横山武史騎手の継続騎乗に該当しますので、人気以上の激走が見られそうですね。

■シンエンペラーと川田将雅騎手は?

最後に前日16時時点2番人気のシンエンペラー(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)に騎乗予定の川田将雅騎手のデータを見ていきます。

同騎手は2014年のトゥザワールド(1番人気1着)、18年のダノンプレミアム(1番人気1着)で2勝を挙げています。

ただし、活躍できるかは「当日の人気」次第で「当日1番人気」なら【2.0.1.1】の連対率50%、複勝率75%で信頼できますね。一方「1番人気以外」では【0.0.0.5】の連対率0%ですから1番人気以外なら切りという選択が正解かもしれません。

以上、弥生賞の気になる騎手データでした。データ注目騎手はC.ルメール騎手、横山武史騎手、川田将雅騎手の3名ともです。3騎手がデータ通りの活躍を見せるなら大きな波乱は無いと見ていますが、いかがでしょうか。

「弥生賞2024」予想・馬券攻略コラム一覧

特集

◆【馬券攻略】「前走1着馬は勝率70%、前走2着のシンエンペラーは……」出走予定・枠順、予想オッズ、過去10年データ・傾向

◆【馬券攻略】芸能人・予想家の「弥生賞2024」本命・注目馬予想まとめ 「3連単54万円の中山記念上位3頭を指名!」

◆【馬券攻略】「弥生賞2024」大口投票パトロール「シンエンペラーの単勝に205万円か」

◆【高配当メソッド】シンエンペラーは勝率1割ゾーンか 1人気5連敗中で“馬単勝負”に妙味あり

追い切り評価

◆【追い切り診断】トロヴァトーレを上回る「S」の最高評価 「1週前追いズレ込みも問題なし」

◆【追い切り診断】シンエンペラーに迫る「A」の高評価 「闘志満々の雰囲気で抜かりのない仕上げ」

◆【追い切り診断】想定10人気前後に高評価「A」 「操縦性の高さと素軽さは一級品」

◆【追い切り診断】2戦2勝の一角にまさか「B」の低評価 「精神面を考えるとリスキーな攻め」

データ分析・過去傾向

◆【枠順傾向】無傷3連勝狙う一角に“連対率60.0%”データ該当 「ヒモ荒れなら内枠勢に警戒」

◆【データ攻略】シンエンペラーとダノンエアズロックの「100 or 0%」 人気馬2頭の明暗とは

◆【データ攻略】2戦2勝馬に“馬券内率83%”該当 GI級のラップで「シンエンペラー斬り」へ

◆【前走ローテ】ルメールJ騎乗馬に「0.1.1.23」 シンエンペラー“馬券内率100%”合致も付け入る隙あり

穴馬予想

◆【穴ライズ】「この下馬評なら買いの一手」 想定“5人気”前後の伏兵

◆【穴ライズ】想定オッズ“80倍”前後の爆穴 「レースをイメージすると展開向く」

◆【穴ライズ】「前走大敗が嫌われるならシメシメ」 想定“6人気”以下の盲点

◆【WIN5予想】シンエンペラーに“不穏なデータ”狙いは昇級戦組の1頭 大阪城Sは想定2桁人気の大穴も

◆【危険な人気馬】前走快勝も“消し” 「0.2.0.13」の勝ち切れないキャリアと疑問が残るレースレベル

その他コラム

◆“3強の一角”に単勝205万円の大口投票か 前売り午前から「百万単位」でオッズが動く

◆GIホース候補の“2戦2勝馬”たち 過去にはディープインパクトも 「皐月賞馬ジオグリフ超え」の好時計に注目

◆GI好走馬が右トモの違和感 「新たな3強対決か」サンライズジパングが出走回避へ

著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。