結婚を発表したドジャースの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、米アリゾナ州グレンデールで行われたガーディアンズとのオープン戦に「2番DH」で先発出場した。この日は先制の右前適時打を放つなど3打席に立ち1安打2四球だった。試合は6-4でドジャースが勝利した。
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■四球攻めに専門メディアも“警鐘”
結婚発表後、初のオープン戦出場となった大谷。第1打席はフルカウントから四球を選び、出塁。1死二塁のチャンスで迎えた3回の第2打席では、昨季巨人で開幕投手を務めたタイラー・ビーディ投手から右前適時打を放った。再びビーディと対戦した第3打席も四球で一塁へ歩いた。ここで代走が送られ、ベンチに退く大谷にスタンドから大きな拍手が贈られた。
3番に2020年MVPフレディ・フリーマン内野手が控えているにもかかわらず、2四球となった大谷。エンゼルス時代と同じように、今季も勝負を避けられるケースが増えるのか。ドジャース専門メディア『ドジャース・ネーション』も憂慮し、X(旧ツイッター)に「ドジャースファンの皆さん、彼が四球を選ぶ姿に慣れてください。今年はたくさん四球を選ぶことになるでしょう!」とつづった。
ただ、デーブ・ロバーツ監督は大谷を2番に置く理由として、盗塁への期待もあげており、四球で出塁後、足を生かしてチャンス拡大というシーンが今季は頻繁に訪れそうだ。
同メディアも大谷のスピードに期待。同日には「大谷はドジャースで40本塁打・40盗塁を達成する可能性がある」と題し、2022年までエンゼルスの打撃コーチを務めたジェレミー・リード氏が、米地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』に語ったコメントなどを紹介した。
■盗塁のキャリアハイは21年の「26」
同氏は“走者・大谷”について「動きがダイナミックで、強くて試合に影響を与えるランナーだ。彼に制限は設ける必要はなく、それくらい良い選手。だから、40本塁打・40盗塁をマークしても私は驚かない。実際に達成しても、彼ならできると分かっていたよ、という感じになると思う。打撃に専念する今季はすさまじいシーズンを過ごし、これまで誰も成し遂げていないことをやるかもしれない」と話し、期待を寄せたという。
ロン・レネキーGM特別補佐も先日、「オオタニが走りたい、盗塁したいと思っていることは知っている。ただ、30盗塁だろうが50盗塁だろうが、一番重要なことはチームが必要な時に盗塁すること、彼は私にそう言っていたよ」と明かしていた。
右肘手術の影響により、今季は投手として登板できない大谷。そのため、打撃に加え、走塁によるチーム貢献にも意欲を燃やしているという。
盗塁のキャリアハイは2021年にマークした「26」。二刀流としてマウンドに立ちながら残した数字であり、投手としてのコンディションを考える必要がない今季、どこまで数字を伸ばせるか注目だ。同メディアは「今年は打つこと(と走ること)だけに集中できるため、40盗塁を達成したいと思えば、それができるのは間違いない」と断言した。
メジャーにおいて、40本塁打と40盗塁を同一年に記録する「40-40(フォーティ・フォーティ)」は金字塔として扱われる数字で、達成者はこれまでわずか6人。大谷がまた1つ歴史を刻むかもしれない。
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文●SPREAD編集部