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■シュバルツクーゲル
前走の東京スポーツ杯2歳Sは、好スタートを決めて離れた2番手から抜け出しを狙ったが、直線で並びかけられたシュトラウスとの追い比べに屈して2着だった。敗れはしたものの、勝ち馬に交わされてからも渋太く粘っており、上位人気だったファーヴェントにはしっかりハナ差先着。この馬らしさを存分に見せたレースだった。
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新馬戦の内容が優秀だった。中山芝2000mで行われたデビュー戦は、ラスト4F11秒台のラップが連続する厳しい流れの中、2番手から抜け出し完勝している。少頭数だったこともあり、道中のペースが落ち着き勝ち時計自体は平凡だったが、最後は2番手以下を引き離しているようにまだまだ余力があった。数字以上に強い内容と言っていい。
前走後は山元トレセンに移動し、レースの1カ月前に帰厩。ここまで順調に調整されている。粘り強いレースぶりは弥生賞の舞台に合う印象で、早めに動いて得意の持久力勝負に持ち込みたいところ。重賞2着の実績でこの下馬評なら買いの一手だ。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。