【MLB】古巣エンゼルスの選手たち、大谷翔平を気遣う「素晴らしい友人」「すべてうまくいくことを祈る」 水原氏解雇の影響懸念

 

ドジャース・大谷翔平
ドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

大谷翔平投手の通訳だった水原一平氏が21日、違法賭博に関与した疑いでドジャースから解雇された。22日(日本時間23日)にはMLB機構が「調査のための正式な手続きを開始した」との声明を発表するなど、騒動は拡大するばかり。2人の古巣、エンゼルスの選手たちも事態の推移を見守っている。米紙『USA TODAY』が伝えている。

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■エ軍時代、賭け事に関する話は一切なし

『USA TODAY』紙のボブ・ナイチンゲール記者は冒頭、「エンゼルスのクラブハウスは静まり返り、選手たちは互いにささやき合い、多くの疑問を頭の中で巡らせていた」と記し、「彼らはMVPの元チームメートと、愛されていた通訳のニュースに完全にあ然としていた」と描写した。

同紙によると、エンゼルスの選手は誰もが「オオタニやイッペイが野球以外のスポーツに興味を持っていたとは少しも知らなかった。ましてやイッペイが多額の借金を抱えていたなんて……」と口にし、彼ら2人がギャンブルや賭け事について話しているのを聞いたこともなかったという。

ミッキー・モニアック外野手は「ただただ驚いている。そして、皆と同じように何がどうなっているのか知りたいと思っている。何年にも渡って何が起きていたのか、これから何が起きるのか、まったく見当がつかない。でも、ショウヘイもイッペイも素晴らしい友人であり、素晴らしい人たち。イッペイは他の同僚たちと同じようにチームの一部となっていた」とコメント。ブランドン・ドルーリー内野手も「何が起こったのか分からない。我々の誰も知らない。でも、彼らはいい奴らだよ。2人ともね」と話した。

■野球に賭けていなければ、罰金処分のみという前例も

選手が賭博関連で処分を受けた例は、直近では2015年のジャレッド・コザート投手(当時マーリンズ)の名前が挙がる。違法なスポーツ賭博を行ったと判断されたが、同投手は野球の試合には賭けていなかったため、罰金処分を受けたものの出場停止処分は課せられなかった。

モニアックは「今後の推移を見守るしかない」としつつ、「38の州で合法だ。だから、彼が野球に賭けていない限り……すべてうまくいくことを祈るばかりだ」と話し、重罰に当らないことを願っていた。

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文●SPREAD編集部