ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、元通訳の水原一平氏の違法賭博疑惑について声明を発表。自身の違法賭博への関与を否定し、大谷名義の口座からの送金については「僕の口座に勝手にアクセスしブックメーカーに送金した」と経緯を説明した。
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■読者からも厳しい声「MLBは隠ぺいに全力を尽くす」
米メディアでは「ピート・ローズ以来、球界で最大の賭博スキャンダル」と報道された今回の騒動。
MLB通算最多4256安打の記録を持つローズ氏は1989年、レッズの監督時代に野球賭博(代表的なのは、1987年のレッズ戦50試合に賭けていたこと)が判明し、球界から永久追放された。そのローズ氏が今回の騒動に“皮肉”を放ち、再び注目を集めた。米紙『ニューヨーク・ポスト』の電子版が報じている。
ローズ氏は、MLBとNFLの“二刀流”で知られるジョシュ・ブーティーのインスタグラムに急遽登場。投稿された動画内で「最近の野球界について話していたんだが、この男が言いたいことがあるそうだ」とカメラを向けられたローズ氏は、「70、80年代に通訳がいれば、俺も無罪放免だったのにな。『スコット・フリー』だ」と発言した。
「スコット・フリー」とは、アメリカン・コミックス『ファンタスティック・フォー』のヴィラン(悪役)である「ミラクルマン」の別名。催眠術で相手に幻覚を見せるキャラであり、米国で展開される「水原元通訳スケープゴート(身代わり)」説を皮肉ったものと思われる。
この記事には多くの読者からコメントが集まっており、「彼は正しい。しかしMLBはこれを隠ぺいするために全力を尽くすだろう。オオタニは特にアジア市場においてマーケティング資産としての価値が高すぎる」「(水原氏より)もっと裕福な誰かが掛け金と負債を負担すると同意しない限り、ブックメーカーは年間9万ドルの収入の通訳者に400万ドルを請求するだろうか」「驚くべきことに、オオタニは自らの承認なしに450万ドルの資金を流出させた銀行と、自身の口座担当者に訴訟を起こしていない」と厳しく追及する声が上がっている。
米国での大谷に対する強い風当たりは収まりそうにない。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)