ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、本拠地開幕戦となったカージナルス戦に「2番DH」で先発出場。3打数2安打1四球の活躍で7-1の勝利に貢献した。
試合後、米地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』は「大谷翔平は本拠地デビュー戦でスキャンダルの影響をまったく受けていない」という見出しで記事を掲載。違法賭博問題が影を落とす中でも動じない姿を紹介した。
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■「捜査中なので何も言えない」
記事を担当したのはディラン・ヘルナンデス記者。母親が日本人ということもあり、日本語を操れる同記者はドジャースタジアムで大谷を直接取材し、その時の様子をレポートした。
「私がオオタニに近づいた時、彼は落ち着いていて、むしろ歓迎してくれた。まるで前夜に見たテレビ番組や朝のスタジアムへの通勤について話しているようだった」と記し、大谷が見せた自然な振る舞いを紹介した。
そして、水原一平元通訳が絡んでいるとされる違法賭博問題の中で、まだ解決していない疑問について同記者が言及すると、「話せることはすべて(先日の会見で)話した」と答えたという。
さらに、同記者が「ミズハラ氏はどのようにして、(大谷の)銀行口座にアクセスしたのか、あるいは多額のお金を送金しておきながら、どうしてそれが気づかれないと分かっていたのか」などの質問をしたところ、「捜査中なので何も言えない」という答えが返って来たという。
また、「(水原氏の)窃盗容疑をどの機関が捜査しているか知っているか」という質問に対しては、「もちろん」と述べたものの、その組織の名前を明らかにすることは拒否したという。
■緊張した様子もなく動じず
同記者は、この時の大谷について「彼はカジュアルな口調を保ち、決して目をそらさなかった。声にも緊張した様子はうかがえなかった」と明かし、「ためらうことなく言えるのは、オオタニの口座から違法業者とされる者の口座に自身の資金が移されていたとしても、彼は何の影響も受けていないかのように振る舞っているということだ」と記した。
その上で「エンゼルスのフィル・ネビン前監督はオオタニについて、自分が関わってきた選手の中でもっとも精神的に強いと語っていたが、確かにオオタニを表現する言葉はほかに見当たらない」とメンタルの強さに舌を巻いた。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も本拠地開幕を前に「ベンチでチームメートと冗談を言い合う姿を見ている限り、オオタニはこの違法賭博問題の影響を受けないと思う」と口にしていたが、どうやらその通りになっているようだ。
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(SPREAD編集部)