第84回桜花賞(7日/GI、阪神芝1600m)には、阪神JF勝ち馬で3戦無敗のアスコリピチェーノ、阪神JF2着ステレンボッシュ、アルテミスS勝ち馬チェルヴィニア、クイーンC勝ち馬クイーンズウォーク、チューリップ賞勝ち馬スウィープフィートらが出走予定。
ここでは「桜花賞2024」の出走予定馬、過去10年データ、過去傾向、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」を随時更新する。
目次
■「桜花賞2024」出走予定・予想オッズ
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【まとめ】「桜花賞2024」大口投票パトロール ステレンボッシュの複勝に100万円か
【馬場情報】阪神芝は好位差しの傾向 土曜重賞で猛威の“キンカメ血統”に注目
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | ワイドラトゥール | 牝3 | 55.0 | 北村友一 | 204.6 | 17 | 栗東・藤原英昭 | 1 | 2 | クイーンズウォーク | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 6.4 | 4 | 栗東・中内田充正 | 2 | 3 | イフェイオン | 牝3 | 55.0 | 西村淳也 | 29.3 | 8 | 栗東・杉山佳明 | 2 | 4 | キャットファイト | 牝3 | 55.0 | 松山弘平 | 57.1 | 10 | 美浦・上原博之 | 3 | 5 | シカゴスティング | 牝3 | 55.0 | 浜中俊 | 173.0 | 16 | 栗東・庄野靖志 | 3 | 6 | ハワイアンティアレ | 牝3 | 55.0 | 池添謙一 | 73.2 | 12 | 栗東・松永幹夫 | 4 | 7 | スウィープフィート | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 8.6 | 6 | 栗東・庄野靖志 | 4 | 8 | コラソンビート | 牝3 | 55.0 | 横山武史 | 5.9 | 3 | 美浦・加藤士津八 | 5 | 9 | アスコリピチェーノ | 牝3 | 55.0 | 北村宏司 | 3.5 | 1 | 美浦・黒岩陽一 | 5 | 10 | セキトバイースト | 牝3 | 55.0 | 藤岡佑介 | 74.7 | 13 | 栗東・四位洋文 | 6 | 11 | ライトバック | 牝3 | 55.0 | 坂井瑠星 | 17.6 | 7 | 栗東・茶木太樹 | 6 | 12 | ステレンボッシュ | 牝3 | 55.0 | J.モレイラ | 5.1 | 2 | 美浦・国枝栄 | 7 | 13 | テウメッサ | 牝3 | 55.0 | 岩田望来 | 111.6 | 15 | 美浦・金成貴史 | 7 | 14 | ショウナンマヌエラ | 牝3 | 55.0 | 岩田康誠 | 216.0 | 18 | 栗東・高野友和 | 7 | 15 | エトヴプレ | 牝3 | 55.0 | 藤岡康太 | 45.4 | 9 | 栗東・藤岡健一 | 8 | 16 | セシリエプラージュ | 牝3 | 55.0 | M.デムーロ | 87.1 | 14 | 栗東・中村直也 | 8 | 17 | マスクオールウィン | 牝3 | 55.0 | 津村明秀 | 71.9 | 11 | 美浦・牧光二 | 8 | 18 | チェルヴィニア | 牝3 | 55.0 | B.ムルザバエフ | 7.8 | 5 | 美浦・木村哲也 |
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※前日最終オッズを掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
◆【桜花賞2024予想/前日オッズ】好走馬30頭中29頭が「39.9倍以下」 “馬券内率52.9%”の内枠に潜む伏兵は?
■「桜花賞2024」追い切り
追い切り評価:チェルヴィニア
【最終追い切り】レース当週は前後に馬を置く隊列で入る“木村厩舎流”の3頭併せをCWで行っている。直線では左右からタイトに挟まれる形。それでもまったくの馬なりを保ってジワッと加速していき、先に仕掛けられた左右2頭が加速したのにもスッと対応し鋭くギアを上げた。結局楽々と1頭に先着、1頭と併入。道中の折り合いも申し分なかった。
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/追い切り診断】チェルヴィニア、GI舞台にふさわしい“抜群”の攻め気配 その評価は?
追い切り評価:ステレンボッシュ
【最終追い切り】レース当週も栗東CWで併せ馬。先行させた準オープン馬に巧みなコーナーワークで取り付いていき併走する。抜き去ることなく併入としたが、これは相手に合わせた感があり、オーバーワークを避けたものだろう。追えば追うほどに突き放せそうな雰囲気にあった。
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追い切り評価:ハワイアンティアレ
【最終追い切り】レース当週も池添騎手が騎乗。CWで3歳未勝利を2秒近く先に行かせ、これを追う併せ馬を行った。道中楽な手応えで差を詰めると、コーナーワークであっさり抜き去ってしまう。直線ではほぼ単走の形ながらフワッとすることなく、豪快に脚を伸ばし3馬身の先着とした。
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追い切り評価:アスコリピチェーノ
【最終追い切り】レース当週も栗東CWで併せ馬。古馬2勝クラスを追走し、序盤から体を大きく使って速いラップを刻んで進んでいく。余力を残した状態で併走して、ラストではさらに重心をグンと沈め手応え優勢で併入とした。
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■「桜花賞2024」過去10年データ
前走ローテ
過去10年、最多3勝は前走・チューリップ賞組。過去3勝は全て前走3着以内が条件だが、昨年はチューリップ賞を制したキタウイングが12番人気12着、2022年のナミュールが1番人気10着、21年も1着馬メイケイエールは3番人気18着と大敗した。むしろ近年は2着以下だった馬の好走が目立ち……
◆詳細記事はコチラ⇒【2024桜花賞予想/前走ローテ】アスコリピチェーノに“鉄板”条件 チューリップ賞組は「2着以下」に穴妙味
血統傾向
◆詳細記事はコチラ⇒【2024桜花賞予想/血統予想】「馬券内率71%」で女王戴冠へ “阪神JF未出走”組に馬券軸推奨の特注データ
過去5年、阪神芝1600mの最多31勝は【36.37.37.215】のディープインパクト。圧倒的な母数を背景に堂々の1位にランクインした。以下、【22.25.23.204】のロードカナロア、【18.17.15.126】のエピファネイア、【18.10.16.134】のハーツクライが同じ勝ち星で並んでいる。
注目すべきはキズナ産駒。集計期間内の数字は【13.15.10.113】、単勝回収値こそ80だが、複勝回収値は111。数字のうえではベタ買いで大幅プラス計上が可能な結果が出ているのだ。過去の桜花賞でも8番人気ファインルージュが3着好走。阪神芝1600mで特注の血統と言えよう……
人気・配当傾向
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/高配当メソッド】単勝1倍台の1人気でも“わずか2勝”で3連単「23万馬券」など 堅め決着も逆転あり
過去10年において、1番人気が【2.3.1.4】で昨年9年ぶりに1番人気のリバティアイランドが勝利しているように、1番人気馬を素直に信頼しづらい傾向。単勝1.9倍以下でも【2.1.1.2】勝率33.3%で馬券外が2頭もいることを鑑みると、ハイリスク・ローリターンと言っていい。一方、2番人気は【4.2.0.4】で単勝オッズ3.0~4.9倍なら……
枠順データ・傾向
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/枠順】アスコリピチェーノに“馬券内率60%” ステレンボッシュなど6枠より外はマイナス
過去10年、もっとも馬券絡みが多いのは5枠で【2.1.3.14】複勝率30.0%はトップの成績。また回収値も単勝225、複勝110と唯一プラス収支をマークする。レース全体で【0.0.0.88】の2桁人気馬を除くと……
■「桜花賞2024」軸馬/穴馬予想コラム
危険な人気馬「スウィープフィート」
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/危険な人気馬】前走ウイナーを“消し” 馬券内率4.7%の不安材料に加えて「血の克服も命題」
近年の桜花賞では、実力馬が前哨戦を使わずに、休養明けで一発回答出来る馬が勝つのがトレンド。2018年アーモンドアイ以降は、トライアルを使われなかった馬が6連勝を果たしており、前哨戦組はやや分が悪い。
特にチューリップ賞組は、GIIに昇格した2018年以降【0.5.3.18】と、複勝圏内には届いているものの、勝ち馬を輩出していない。しかも、本番で2、3着に来るタイプはチューリップ賞敗戦組。
■「桜花賞2024」全頭診断
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/高配当メソッド】全頭診断】歴代三冠馬にも当てはまる「3.1.0.0」鉄板級データ アスコリピチェーノは“単勝”の不安あり
・5枠9番 アスコリピチェーノ
無敗の2歳女王がぶっつけ本番での参戦。ソダシやリバティアイランドもクリアしたローテーションならさほど問題はないだろう。ただ、唯一気になるのは熱発の影響でトレセンへの帰厩が2週間ほど遅れた点。完成度の高さから大崩れは考えにくいが、取りこぼす可能性は想定すべきだ。
データ攻略
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/データ攻略】サンデーR所属馬に「83 or 0%」の明暗 “消し”ジャッジの想定3人気内馬は
今週は阪神競馬場で桜花賞(芝1600m)が行われる。昨年はリバティアイランドが制し、三冠達成への足掛かりとした一戦。ハイレベルの混戦という言葉がしっくりくる今年は勝ち馬候補の抽出がポイントとなりそうだ。
ここでは、過去10年からアスコリピチェーノとクイーンズウォークにフォーカスしたデータを取り上げる。
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/データ攻略】想定6人気以下でも”ベタ買い推奨” 単勝回収値「1005」で目論む阪神JF組への下剋上
今週は阪神競馬場で桜花賞(芝1600m)が行われる。リバティアイランドやスターズオンアース、ソダシなど近年の勝ち馬はまさしく豪華絢爛。先々の古馬戦線を占う意味でも注目したい一戦だ。
ここでは、過去10年からコラソンビートとセキトバイーストにフォーカスしたデータを取り上げる。
穴ライズ「好枠から粘り込めば高配当の使者」
まだ一線級との対戦がないだけに過小評価されている感があり、買うなら人気があまりないここだろう。瞬発力勝負では分が悪いが、地力勝負は大歓迎。直線が伸びても大丈夫なタイプで、得意な流れになれば馬券内への粘り込みがあっていい。高配当の使者になる存在だ。
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/穴馬アナライズvol.1】「前走は着差以上に強い、好枠から粘り込めば高配当の使者になる」 想定“8人気”前後の穴馬
穴ライズ「実績不足を補うだけのポテンシャル」
8月のデビュー戦で見せた脚もすごかった。直線入り口ではほぼ最後方と絶望的な位置だったが、残り1ハロン手前で右ステッキが入るとグングンと加速。最後は前2頭が粘る展開を、上がり3F32秒8で突き抜けた。末脚は一級品で、このメンバーに入っても引けは取らない。
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2024予想/穴馬アナライズvol.2】「末脚は一級品、実績不足を補うだけのポテンシャルを秘めた1頭」 単勝オッズ15倍超の伏兵
■「桜花賞2024」レース概要
開催日:
2024年4月7日(日)15時40分
2回阪神6日目 11R
第84回 桜花賞(GI)
施行条件:
芝右1600m
3歳オープン/牝馬/国際/馬齢
賞金:
1着 1億4000万円
2着 5600万円
3着 3500万円
4着 2100万円
5着 1400万円
■「桜花賞2024」阪神芝1600mコース解説
バックストレッチ半ばからスタートして、外回りのワンターンのコース。スタートから4コーナーに至るまではほぼ平坦に近い。ホームストレッチは473.6メートル(Aコース使用時)だが、残り600メートル標識付近から下り坂が始まるので、直線に向く前からペースが上がることになる。直線は内外広がっての追い比べになり、ゴール直前に坂があるので、惰性での流れ込みは難しい。極端に遅い流れにならない限り、最後は底力が問われる舞台。
■「桜花賞2024」過去プレーバック
2023年 リバティアイランド
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 2 | 3 | リバティアイランド | 牝3 | 55.0 | 川田 将雅 | 1:32.1 | 32.9 | 1 | 2着 | 5 | 9 | コナコースト | 牝3 | 55.0 | 鮫島 克駿 | 3/4 | 34.5 | 6 | 3着 | 7 | 14 | ペリファーニア | 牝3 | 55.0 | 横山武史 | クビ | 34.1 | 5 |
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2歳女王リバティアイランドが異次元の末脚で勝利。単勝オッズ1.6倍ながら序盤から進んでいく気配を見せず、4角でも後方待機のまま。直線は大外へ出されると、残り200メートルの地点では先頭までまだ4~5馬身の差はあったものの、ゴール前は一気の脚で最後はペリファーニアを振り切ったコナコーストをきっちりと交わしてゴール。GI2勝目で桜の冠を戴いたのだった。
2022年 スターズオンアース
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 4 | 8 | スターズオンアース | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 1:32.9 | 33.5 | 7 | 2着 | 3 | 6 | ウォーターナビレラ | 牝3 | 55.0 | 武豊 | ハナ | 34.0 | 3 | 3着 | 1 | 1 | ナムラクレア | 牝3 | 55.0 | 浜中俊 | 1/2 | 33.9 | 6 |
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2歳女王サークルオブライフ、ファンタジーS勝ちの実績を持つウォーターナビレラ、クイーンCを制したプレサージュリフトなど、これら実績馬を粉砕してみせたのが、1勝馬の身のスターズオンアースだった。道中は中団を追走し、一団となって直線へ。前が壁になる場面もあったが、混戦の中へと突っ込んでいく。粘るウォーターナビレラを急追し、最後の1完歩でハナ差捉えて先頭ゴールを果たしたのだった。重賞初制覇を桜花賞という大舞台で成し遂げたのである。
2021年 ソダシ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 2 | 4 | ソダシ | 牝3 | 55.0 | 吉田隼人 | 1:31.1レコード | 33.8 | 2 | 2着 | 8 | 18 | サトノレイナス | 牝3 | 55.0 | C.ルメール | クビ | 32.9 | 1 | 3着 | 1 | 2 | ファインルージュ | 牝3 | 55.0 | 福永祐一 | 1/2 | 33.7 | 8 |
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阪神ジュベナイルフィリーズで白毛馬初のGⅠ制覇を成し遂げ、注目を浴びたソダシが、桜花賞でも強さを存分に見せつけた。ゲートから勢いよく飛び出してスッと好位に収まる。1000メートル通過56秒8という速いラップにも難なく対応し、そして直線へ。半ばで先頭に立つと、最後はサトノレイナスをクビ差振り切ってのゴール、デビュー5連勝を飾るとともに、1分31秒1のコースレコードも叩き出して、堂々“桜の女王”の称号を手に入れた。白毛馬初のクラシック制覇でもある。
監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長