今週末は、牝馬クラシック戦線の開幕を告げる第84回桜花賞(GI、阪神芝1600m)が行われる。
阪神ジュベナイルフィリーズを制したダイワメジャー産駒アスコリピチェーノ、同レース2着のエピファネイア産駒ステレンボッシュ、本レースと関連性の強いチューリップ賞勝ち馬でスワーヴリチャード産駒のスウィープフィートなど、多彩な血統構成の馬が集結した。
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ここでは馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。
目次
■阪神芝1600mで真価を発揮するキズナ産駒
過去5年、阪神芝1600mの最多31勝は【36.37.37.215】のディープインパクト。圧倒的な母数を背景に堂々の1位にランクインした。以下、【22.25.23.204】のロードカナロア、【18.17.15.126】のエピファネイア、【18.10.16.134】のハーツクライが同じ勝ち星で並んでおり、【15.11.10.110】のルーラーシップと続く。
ここで注目すべきはキズナ産駒。集計期間内の数字は【13.15.10.113】、単勝回収値こそ80だが、複勝回収値は111。数字のうえではベタ買いで大幅プラス計上が可能な結果が出ているのだ。過去の桜花賞でも8番人気ファインルージュが3着好走。阪神芝1600mで特注の血統と言えよう。
今年、出走登録があるキズナ産駒は3頭。タガノエルピーダが除外濃厚であることから、ここではクイーンズウォークとライトバックを考察する。
■前走ローテとの掛け算で馬券内率70%超え
父キズナ×母父ハーリントンのクイーンズウォーク。日本ではあまり馴染みのない母父だが、コントレイルをはじめ近年日本で旋風を巻き起こしているアンブライドルズソングの系統にあたる。注目すべきは前走パフォーマンスで、集計期間中、前走芝1600m勝ちから臨んだキズナ産駒の当舞台成績は【0.3.2.2】。馬券内率71%とすさまじい成績を残しており、馬券軸の候補として優秀と言えるだろう。
もう1頭の該当馬・ライトバックは母父エクシードアンドエクセルの血が魅力。同馬の血統をさかのぼればノーザンダンサー系にたどり着くが、キズナ産駒が当舞台で挙げた11勝中8勝が母父ノーザンダンサー系によるものだった。キズナ産駒の阪神芝1600m適性を補強する血が入っていることは見逃せない。
昨年のリバティアイランドのような確たる主役不在で迎える桜の女王決定戦。血統面で秀でたデータを残すキズナ産駒の2頭は断然人気にはならないだろうし、配当妙味を押し上げる存在として警戒したいところだ。
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(SPREAD編集部)