【かしわ記念/馬連4点】実力馬集結も波乱含みの一戦 課題多いウィリアムバローズはバッサリ

【かしわ記念/馬連4点】実力馬集結も波乱含みの一戦 課題多いウィリアムバローズはバッサリ
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5月1日、船橋競馬場でダートのマイル王決定戦、第36回かしわ記念(JpnI、ダ1600m)が行われる。

今年は中央勢が6頭、地方勢が7頭の13頭立てで開催予定。過去10年では中央勢が9勝と圧倒している一戦だが、1番人気が未勝利と不振のレースで、意外と好配当にありつけるケースが多いのも特徴的だ。人気馬の見極め、取捨選択が重要となるGWのビッグレース、その結末を予想する。

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■左回りへの対応がカギとなるキングズソード

今年はキングズソードペプチドナイル、そして大井のミックファイアと、3頭のGI馬が参戦する豪華なラインアップ。その中で、昨年のJBCクラシックを制したキングズソードが人気の中心となるだろうか。

前走のフェブラリーSは、キャリア初のマイル戦となったキングズソード。後方からレースを進め、ハイペースの中、同馬に向く展開になるかと思われたが、追い込み及ばず5着に敗れた。

とはいえ、マイル戦への対応力を見せてくれたのは大きな収穫。今回は初めての船橋となるが、小倉で2勝しているように小回りコースへの対応も気にしなくて良さそうだ。

問題は、3戦未勝利の左回りコースへの適性。前走も3~4コーナーにかけて外へ張り気味の走りを見せていただけに、左回り時のコーナリングが勝敗へのカギとなりそう。終いは堅実だが、直線へ向いた時点で射程圏の位置にいるかどうか、そのあたりがポイントになるだろう。

■安易に飛びつけないフェブラリーS勝ち馬

前走のフェブラリーSでは、11番人気の低評価を覆し、好位から堂々たる勝ちっぷりでGI馬に上り詰めたペプチドナイル。オープン特別では勝てるものの、重賞では伸び悩んでいる印象があったが、一転して見事な変身ぶりだった。

初めてのマイル戦、特にワンターンの府中がハマった感じがあり、好位につけて地力を発揮する展開になれば、再びビッグレースで同様の力を発揮できそうな印象だ。

しかし、今回はスタートから一周回るコース形態であり、フェブラリーSとは異質のマイル戦。事実、過去10年のかしわ記念で、前走フェブラリーS1着馬の成績は【1.1.0.4】と、意外と馬券圏外に敗れているケースも多く、安易に飛びついてはいけない。

昨年の南関東3冠馬ミックファイアは、地方勢では唯一中央勢に太刀打ちできそうな1頭か。近2走は掲示板を外しているが、前走フェブラリーSでは勝ち馬から0秒8差と、そこまで大きく離されてはいないし、中央の速い流れを経験できた点は収穫だ。

過去10年のかしわ記念で、馬券に絡んだ地方馬は3頭。そのうち2頭はJpnIで勝利歴があり、ミックファイアにもその資格は十分に備わっている。船橋は初見参だが、盛岡で勝っているように左回りについても問題ないだろう。

izukawaya