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【MLB】より力強く正確に、大谷翔平の“過去最高”が際立つ今季打撃指標 公式データが示した「高打率の理由」

 

H.Ariga/SPREAD編集部

【MLB】より力強く正確に、大谷翔平の“過去最高”が際立つ今季打撃指標 公式データが示した「高打率の理由」
ドジャースの大谷翔平(C)Getty Images

ドジャース大谷翔平投手は3日(日本時間4日)現在、シーズン58試合に出場し打率.322、14本塁打、38打点、14盗塁、OPS.988でいずれの部門でもナ・リーグトップ10にランクイン。ここ数試合は当たりが止まっているものの、依然として本塁打とOPSではナ・リーグ2位と好成績だ。

投手として右ひじ手術のリハビリを続けながら、チームの中軸で申し分ない働きを続けている。ここでは、来月30歳を迎える二刀流が見せたここまで2カ月余りのパフォーマンスを公式データで掘り下げてみたい。

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■より確実性が増した打撃

MLB公式のデータページ『Baseball Savant』で大谷の打撃を見ると、例年以上に優れた打撃指標が目を引く。スイング時の空振り率「Whiff%」が26.5%、全打席に対する三振割合が20.2%でどちらもメジャー7年目でもっとも少ない数字に。加えてストライクゾーンのコンタクト率79.3%、95マイル(約152.8キロ)以上の打球割合「ハードヒット率」58.7%はキャリアで一番高く、今季の大谷は「過去最高」の打撃内容と言って差し支えないだろう。

さらなる改善を望むとすれば「バレル率」だろうか。もっとも安打になりやすいとされる打球速度と角度の組み合わせ「バレルゾーン」の割合が今季19.0%で、MVPを獲得した過去2年(2021年22.3%、23年19.6%)と比較するとやや少なめ。メジャー全体ではトップのアーロン・ジャッジ外野手が29.6%と群を抜いており、大谷は2位フアン・ソト外野手の20.4%に次ぐ3位に留まっている。

しかし、前述した2選手より優れた走塁面での貢献も見逃せない。一塁までの平均タイム「4.10秒」は今季メジャー全体で4位タイ。打席からトップスピードで素早く飛び出し内野安打を稼ぐ走力に限れば、トップクラスに位置付けられる。58試合の出場で14盗塁、失敗がわずか1つと盗塁成功率も高く、2021年の自己最多26盗塁も楽々更新しそうな勢いだ。

大谷が「打者専念」で見せる、過去最高のパフォーマンスには目を見張るばかり。シーズンを終えた時にはどれほどの数字が残っているだろうか、今から楽しみでならない。

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