米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』は11日(日本時間12日)、「トレード期限に向けた10の最新予想」と題して記事を公開。その中で大谷翔平投手(ドジャース)の古巣、エンゼルスがようやく再建に乗り出すと記した。
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■昨夏、大谷をトレードに出さずに失敗
『ブリーチャー・レポート』は冒頭、「トレード期限が7月30日に迫っており、あと残り7週間しかない。もうすぐトレードの話題や噂が日々のニュースを支配することになるだろう」と記し、トレード市場を巡る10個の最新情報を提供した。
「ホワイトソックスは完全に解体」や「パドレスは先発投手を補強する」などの話題が並ぶ中、「エンゼルスがようやく再建に着手」というテーマも取り上げられた。
エンゼルスは昨夏、オフにフリーエージェント(FA)となる大谷をトレードに出すべきかどうか、大きく揺れた。若手有望株など見返りを得た上で、トレードに応じるべきという声が高まる中、当時ポストシーズン進出の可能性があったエンゼルスは結局“買い手”に回り、大谷を放出しないという道を選んだ。そこには「プレーオフに出場すれば、大谷はFA資格を得ても他チームへ移籍せず、チームに残留してくれるだろう」という目論見があった。
しかし、この賭けは大失敗。ケガによる主砲マイク・トラウト外野手の離脱もあり、チームは失速。レギュラーシーズンを73勝89敗で終え、プレーオフどころかア・リーグ西地区4位に沈み、FAとなった大谷は予想通りチームを去った。
■テイラー・ウォードらがトレード候補
そして、迎えた今季。同メディアは「エンゼルスは“毎年期待外れのチーム”から“痛々しいほど悪いチーム”にまで落ち込んだ」と指摘。「トラウトとアンソニー・レンドンは合計7600万ドル(約119億円)を受け取りながら、例のごとく負傷者リスト(IL)で過ごしており、借金は15だ」と嘆いた。
こうした現状を踏まえ、同メディアは「チームを解体し、少なくとも2027年までチームと契約していない選手には全員、“セール中”の看板を掲げる時が来た。つまり、トラウト以外全員だ」とした。さらにトラウトに関しても「彼がサインした残りの巨額契約を引き継いでくれるチームが現れるかどうか様子を見よう」とし、決してアンタッチャブルな存在ではないと主張した。
主なトレード候補としては、左腕タイラー・アンダーソン投手、ルイス・レンヒーフォ内野手、今季加入し、打率3割超のケビン・ピラー外野手のほか、日本のファンにもおなじみのテイラー・ウォード外野手らの名前が挙がった。
ただ、同メディアは「昨夏にオオタニをトレードに出すことで得られた選手と比べると、今夏の売り飛ばしによって得られる見返り(若手有望株)は、再建に向けて大した助けにならない」として、“1年遅かった”と結論付けた。
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