【宝塚記念/血統展望】人気ガタ落ちGI馬に“一発大駆け”警戒 ロングラン開催の最終週で「鬼脚」炸裂も

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今週末は、第65回宝塚記念(GI、京都芝2200m)が行われる。

昨年の有馬記念を制したハーツクライ産駒ドウデュース、天皇賞・春勝ち馬のディープインパクト産駒ジャスティンパレス、大阪杯からGI連勝を狙うロードカナロア産駒べラジオオペラなど、多彩な血統構成の馬が集結。

ここでは、馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。

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■京都芝2200mのディープ系仕分け方

先週のマーメイドSに引き続き宝塚記念も、いつもの阪神ではなく京都競馬場が舞台となる。そのため、ここでは京都コース改修後の京都芝2200mの傾向をチェックしていこう。

(1)ディープ系は父の京都芝重賞実績で仕分ける
京都外回りといえばディープインパクト系というイメージが強い方も多いはず。実際に昨年の改修後もその傾向はさして変わっておらず、改修後のこのコースでディープ系種牡馬の産駒は複勝率30%超となかなかの成績を収めている、

そこからもう一歩踏み込むのであれば、父の京都芝重賞での成績に注目したいところ。

▼新京都芝2200mにおけるディープ系種牡馬の成績
父が京都芝重賞勝ち【9.6.3.24】
 勝率21.4% 連対率35.7% 複勝率42.9%
(例:キズナ、サトノダイヤモンド、ディープインパクト、トーセンラーなど)

父が京都芝重賞未勝利【1.1.4.25】
 勝率3.1% 連対率6.5% 複勝率19.4%
(例:リアルスティール、アルアインなど)

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このように同じディープ系であっても、父が京都芝重賞を勝っていた場合の方が明らかに成績が良い。

【5-4-2-11】のキズナが成績をブチ上げている側面も否定しないが、ディープインパクト産駒やサトノダイヤモンド産駒が活躍しているのもまた事実。京都の芝重賞は基本的に外回りが舞台になるので、3角過ぎの下り坂からしっかり脚を使えるような適性を父から受け継いだ馬が強いと言えそうだ。

■キングマンボ系の期待値は低い

(2)キングマンボ系はやや不振?
改修後の当コースにおける父キングマンボ系の成績は勝率6%弱、複勝率は20%を切る格好になっている。

エリザベス女王杯をロードカナロア産駒のブレイディヴェーグが制しており、一概に苦手と断定することはできないが、改修前の成績が勝率10.8%、複勝率28.6%、単勝回収率115%、複勝回収率97%だったので、それと比較するとやや期待度は低くなっている印象だ。

改修により路盤が重くなってスタミナが要求されるようになったのが、若干とはいえ影響を与えているのかもしれない。

■ソールオリエンスに一発大駆けの可能性

今回注目したいのは、プリンスリーギフト内包馬。その該当馬としてソールオリエンスをピックアップする。

「本質的には大箱向きなのでは?」という印象を受ける同馬。確かに中山の2000mで京成杯と皐月賞を勝っているが、いずれも外をブン回しての勝利であり、コーナリング性能、小脚で勝ったレースではない。

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ここ数戦は連に絡めず精彩を欠いているが、古馬相手だった3戦はいずれも内回りコースが舞台だった。それを思えば情状酌量の余地はあるだろう。

さらに血統表を見てみると、サクラバクシンオーと牝系からプリンスリーギフトを引いており、6×7のクロスが発生する格好に。これは京都替わりを考えるうえで間違いなくプラスになる。

ステイゴールドから菊花賞馬がぽこじゃか出たのも、サッカーボーイから京都芝重賞勝ち馬がバカスカ出たのも、ひとえにプリンスリーギフトが上手に京都の下り坂を下れる血だから(+ディクタスのスタミナ)。

外を回す競馬しかできないためそれがハマる馬場になるかどうかが鍵を握るものの、梅雨時かつロングラン開催の最終週という条件ならそこもクリアできると見る。

4歳世代=弱いというイメージが定着しつつあるのでまず間違いなく人気を落とすはず。しかしながら、近走は適性外の条件を走っていただけだと考えれば、もう1回だけ買うチャンスはあるだろう。

一発大駆け(皐月賞馬をとっ捕まえて何を言っているんだという感じもあるが……)に期待したいところだ。

あとは枠と週末の馬場コンディションを見つつ、最終結論に至りたい。

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著者プロフィール

ドクトル井上
【重賞深掘りプロジェクト】血統サイエンティスト。在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

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