小祝さくら、最近6戦のパーオン率は“73.7%” キレ増すアイアン武器に年間女王争いトップに躍り出るか 資生堂レディスオープン

小祝さくら、最近6戦のパーオン率は“73.7%” キレ増すアイアン武器に年間女王争いトップに躍り出るか 資生堂レディスオープン
小祝さくら (C)Getty Images

27日から、神奈川県の戸塚カントリークラブ・西コースで資生堂レディスオープンが開催される。

注目は、20日から開催されたアース・モンダミンカップで今季2勝目(通算11勝目)を飾った小祝さくら。最近6戦でトップ10が5回と、安定した強さを発揮している。

全米女子プロゴルフ選手権に出場していた竹田麗央や、岩井明愛千怜姉妹が、国内ツアーに復帰し、資生堂レディスにエントリー。

小祝にとってのライバルの層が上がるが、今季現時点でパーオン率3位のアイアンショットのキレは、2019年大会5位タイと相性が悪くない資生堂レディスでも威力を発揮しそうだ。

小祝は、アース・モンダミンカップの優勝で、メルセデスランキングがトップの竹田に約32ポイント差の2位に浮上した。このまま勢いに乗り、トップに躍り出るかもしれない。

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■パーオン率2位

小祝はショットメーカーだ。昨季までのパーオン率は、2018年が72.0202%で10位、2019年が72.3384%で15位、2020-21年が71.7295%で14位、2022年が71.2500%で12位、2023年は73.6284%で6位。

元々高かったが、昨季から数値が向上していることがわかる。

今季現時点のパーオン率は73.9274%で3位。5回トップ10に入っている最近6戦の平均も、73.7%と高いレベルで安定している。

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アース・モンダミンカップのパーオン率は86.1%。72ホールプレーして、パーオンしなかったのは10ホール。1ラウンドあたり、2.5ホールしかパーオンしなかったホールがなかったという安定ぶりだった。

小祝さくら、最近6戦パーオン率

小祝さくら、最近6戦パーオン率

■小祝のスイングの特徴

パーオン率が高いということは2打目で主に使うアイアンのショットのキレが鋭いということ。

小祝のスイングを見ると、切り返しで上体の開きを抑える意識がうかがえる。下半身でリードしながらも、その動きに上半身が持っていかれていないことがショットのキレにつながっている。

これは、小祝の高いパーオン率を叩き出すスイングの特徴の一つで、一般のゴルファーも取り入れたい動き。ただ、胸郭まわりの柔軟性が不可欠。

体幹の回旋や側屈が十分にできるフィジカルを有していなければ、この動きをしようとすると、ダウンスイングで上体が過度に右に傾いてしまう。もしくは、インパクトで右足に体重が過度に残り、左腰が引けてしまう。

こうなってしまっては、再現性高くボールをとらえることや、効率よくボールに力を伝えることが難しくなる。

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JLPGA公式女子プロゴルフ選手名鑑2020-21の、小祝のインタビュー記事では、聞き手の「練習ではマン振りを繰り返すのですか?」という問いに対し、「呼吸を止めて素振り10回を10セット。最後の2セットは振れるところまで振る練習をしています」と回答。

この素振りは、体幹強化だけでなく、胸郭まわりの柔軟性向上にも有効。日々このような取り組みをしてきたからこそ、この上体の開きが抑えられた動きをものにすることができ、パーオン率を上げることができている。

小祝のようなスイングを目指すのであれば、ショット練習だけでなく、胸郭まわりの柔軟性が高まる取り組みを併せて行いたい。

■今季黄金世代17戦6勝

今季は黄金世代の活躍が目立っている。小祝の2勝。臼井麗華と天本ハルカの初優勝。新垣比菜と大里桃子の復活優勝。

今季これまでの日本女子ツアー17戦で黄金世代の優勝は6回。年間12勝をあげた2019年を上回るペースで優勝を重ねている。

米ツアーでも黄金世代が躍動。不調が続いていた渋野日向子が全米女子オープン2位、全米女子プロ7位タイと、大舞台での強さを再び発揮するようになった。

今季は黄金世代の活躍が、これまで以上に目立つシーズンになりそうだ。

日本で黄金世代をリードするのは小祝が、持ち前のショット力と、たんたんとしたプレースタイルで、今季の年間女王を争っていく。

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著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。