18日に札幌競馬場で第60回札幌記念(GII、芝2000m)が行われる。
今年は、昨年の勝ち馬で昨年同様のローテで臨むプログノーシス、昨年は渋った馬場に泣いたシャフリヤール、皐月賞以来の勝利を狙うジオグリフ、エルムS2着から中1週で参戦するドゥラエレーデらが出走予定。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
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■単勝1倍台の1人気は鉄板
過去10年、1番人気【0.4.3.3】と勝ち星はないものの、単勝1倍台の際は【0.3.1.0】複勝率100%を記録する。2番人気は【5.1.0.4】勝率50.0%、単勝回収値215と優秀。ただ、1番人気が単勝1倍台だった4回のうち3回は、2番人気が単勝3倍台で勝利を挙げており、1番人気と2番人気でオッズの開きがある際は、好成績を収める2番人気でも凡走傾向にある。今年、断然の人気に推されそうなプログノーシスは軸としての信頼度は抜群か。想定2番人気のシャフリヤールが3倍台にならないようなら、他に頭候補を探しておきたい。
3番人気以下で勝ち馬が出現しているのは、6番人気以内かつ単勝19.9倍以下の馬で【5.1.5.25】。勝ち馬は全て前走国内重賞組の4歳以上の馬で、【5.1.3.12】勝率23.8%、複勝率も42.9%をマーク。実績を買われて上位人気に推された馬に逆転できるのは、調整しやすい国内重賞から臨む古馬に潜んでいる。また、前走海外組は【1.1.1.12】と微妙で、好走馬は5歳までとなっており、6歳のプログノーシスとシャフリヤールが揃って好走、というのはイメージしにくく、今年は伏兵に勝機がありそう。2000m重賞で勝ち星があり衰え知らずのボッケリーニ、大阪杯で0秒1差の4着だったステラヴェローチェ、昨年2着のトップナイフの出番があってもよさそうだ。
1+2人気のワンツー決着は3回、1+3人気は0回、2+3人気は1回、5番人気以内同士のワンツー決着は5回となっており、馬連の平均配当は7495円。3桁配当が3回、10~20倍台が4回で、万馬券3回が底上げしている形だ。馬連で万馬券となった翌年は落ち着くことが多く、昨年が1万3680円の払い戻しだったので今年は大波乱とまではいかないか。馬単の平均配当は1万3390円で、3桁配当が1回、10~40倍が6回となっている。馬連の倍以上をつけた年は5回あり、馬連に加えて「馬単」で上乗せするのも手。
3連複の平均配当は1万1074円で万馬券は3回、他7回は10~50倍台まで。プログノーシスを鉄板軸として扱うなら、点数を絞らないと回収率アップは見込めず、人気サイドを嫌う予想をしない限りは手広く攻めないほうが賢明。3連単は7万1043円で、10~20万馬券が3回、100倍台が6回、200倍台が1回となっており、3連複と同様の傾向にある。3連系で好配当を狙うなら、1番人気を2、3着付けにしてもよさそうだ。
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◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。