【札幌記念/データ攻略】人気一角に「連対率80%」の後押し “鉄板級ホース”に穴党もギブアップか

【札幌記念/データ攻略】人気一角に「連対率80%」の後押し “鉄板級ホース”に穴党もギブアップか

今週は札幌競馬場で札幌記念(芝2000m)が行われる。幾多の名馬が制したスーパーGII。今年も秋のビッグレースを見据える好メンバーが集結した。

ここでは、過去10年からプログノーシスドゥラエレーデにフォーカスしたデータを取り上げる。

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プログノーシスに【3.1.0.1】の高好走率データ

昨年の本レースで4馬身差の圧勝を飾ったプログノーシスが連覇を目指し、今年も参戦をはたす。特殊な馬場だった当時から馬場適性の恩恵もあったのでは……という声も囁かれるが、連覇に向けた後押しとなるデータをお伝えする。

・川田将雅騎手の騎乗馬【3.1.0.1】

馬券内率に換算すると80%。このなかに1番人気馬は1頭しかおらず、単勝回収率は250%オーバーを誇っている。川田将雅騎手×札幌記念は”鉄板級”とのデータだ。

昨年秋以降に戦ってきた相手はイクイノックス、ダノンベルーガ、ロマンチックウォリアーなど世界の舞台でも結果を残した強豪がズラリ。それを思えば今回のメンバーは比較的恵まれたとの言い方もできそうだ。悲願のGI制覇へのステップレースとはいえ、GIIで無様な競馬をするわけにはいかないだろう。

■ドゥラエレーデに【0.0.0.20】の鬼門データ

プログノーシスとは対照的に、“0%データ”に該当してしまったのがドゥラエレーデだ。前走ダートのエルムSから臨む異例のローテ。それでもGI馬の底力を見せてくれるのではと期待がかかる一戦だが、今回はローテーションがネックとなる。

・前走から中4週以内【0.0.0.20】

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この臨戦過程での馬券内はゼロ。GI級の能力を秘めた馬の出走が珍しくないレースにあって、近走の勢いや調子だけでは通用しないとのデータが数字となって表れてしまっている。

ドゥラエレーデについて補足すると、3歳以降に使われた芝レースは競走中止の日本ダービー、10着の宝塚記念、8着のセントライト記念と精彩を欠くパフォーマンスに終始。好天が予想される札幌芝において持ち時計のなさもマイナスポイントで、再度の好走を望むのは酷なのかもしれない。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。