メジャーリーグは19日(日本時間20日)、各チームレギュラーシーズン全162試合中125試合前後を消化した。ポストシーズン争いが激化するなか、同様に注目を集めているのが各部門のタイトルのゆくえだ。
現在ナ・リーグ首位打者に立つのが、3試合連続マルチ安打と好調のマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)で打率.309。続いて、安打製造機のルイス・アラエス内野手(パドレス)が打率.304と続く。3位以降は全員3割未満の争いになっているが、規定打席に達していない首位打者候補“ダークホース”が複数存在する。
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■実績十分の2選手に注目
ダークホース1人目は、ドジャースのムーキー・ベッツ外野手。3月4月はチームトップの打率.368で好スタートを切るも、6月16日(同17日)の試合で左手に死球を受けて骨折。今月12日(同13日)に復帰するまで長期離脱を余儀なくされた。現在364打席に立って打率.307、チームの残り36試合でシーズン162試合の規定「502打席」に届けば、首位打者は十分に射程圏内だ。全試合に出場すると仮定した場合、1試合3.8打席ほどが必要となる。
2人目はフィリーズのトレイ・ターナー内野手。2021年にトレード期限でナショナルズからドジャースへ移籍し、打率.328で首位打者を獲得。タイトル争いの実績も十分な31歳は、現在374打席で打率.311。チーム残り38試合、故障さえなければ1試合3.3打席ほどで規定打席に到達する。オールスター以降やや調子を落としているものの、前半戦の好調を取り戻せば首位打者争いを演じても不思議ではない。
そのほかでは、ダイヤモンドバックスの27歳ジェイク・マッカーシー外野手が.304も、現在349打席で上記ふたりにはやや遅れをとっている状況。一時期ランキングトップに躍り出たブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手も、腰の手術で今季中の復帰は厳しいと見られている。シーズン最後まで激しい首位打者争いが繰り広げられそうだ。
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