今週は新潟競馬場で新潟記念(芝2000m)が行われる。サマー2000シリーズ最終戦として施行される一戦。夏の激闘を経て今年のチャンピオンが決まるレースに好メンバーが集結した。
ここでは、過去10年からレッドラディエンスとアリスヴェリテにフォーカスしたデータを取り上げる。
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目次
シリーズ王者狙うレッドラディエンスに【2.1.0.1】
前走七夕賞を制したレッドラディエンスがサマー2000シリーズ制覇をかけて参戦。サマー2000シリーズを連勝した馬は過去10年で1頭しかいないが、困難に立ち向かう同馬に追い風のデータは存在するだろうか?
・前走から継続騎乗で臨む友道厩舎所属馬【2.1.0.1】
4度の出走のうち3度で連対。新潟記念における友道厩舎×継続騎乗騎手の該当馬は“信頼度抜群”とのデータが出現した。連対率75%は申し分ない数字と言えるだろう。
レッドラディエンスについて補足すると、2024年の戸崎圭太×友道厩舎の重賞成績は【3.1.1.0】馬券内率100%。鉄板級の成績を誇るタッグで再度臨む点も大きなアドバンテージとなる。シリーズチャンピオンに向けて上位入線が求められる一戦。陣営の勝負気配は強いはずだ。
■アリスヴェリテに【0.1.0.7】データ該当
レッドラディエンスとは対照的に、“0%データ”に該当してしまったのがアリスヴェリテ。前走マーメイドSは軽ハンデを活かした鮮やかな逃げ切り勝ち。再度の2000m戦、単騎逃げ濃厚となればチャンス到来と言えるかもしれないが、今回は脚質がネックとなるデータが出現した。
・前走逃げ戦法で3着内【0.1.0.7】
該当馬による勝利はゼロ。日本一直線が長い新潟芝外回りであること、開催最終週で外差しが決まりやすい馬場コンディションでの施行年が多いことが影響しているようだ。この舞台における逃げ馬には危険信号が灯る。
昨年秋以降は一貫して牝馬限定戦を使われているアリスヴェリテ。これまでのキャリアで一線級の牡馬相手の経験に乏しく、メンバー強化で同じようなパフォーマンスを維持できるかどうかは甚だ疑問だ。逃げ馬はマークが緩んでこそ。今回は評価を下げるが、違うタイミングで狙うときは来るはずだ。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。