レンジャーズのコーリー・シーガー内野手が29日(日本時間30日)、敵地でのホワイトソックス戦に「2番遊撃」で先発出場。4回表の第2打席に今季30号アーチを放ち、3年連続の大台30本に到達。左打ちの遊撃手としては、史上初となる通算200号本塁打を達成した。
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■デビュー2年目からは遊撃手に専念
シーガーは両チーム無得点の4回表、相手先発ニック・ナストリーニ投手の3球目真ん中寄りの甘いスライダーを強振すると、速度113マイル(約181.8キロ)、角度30度で高々と舞い上がった打球は、敵地右翼スタンドへと飛び込む今季30号アーチとなった。
この一打で3年連続の30本塁打を記録し、メジャー通算の200号アーチに到達。MLB公式のXによると、スイッチヒッターを除く左打ちの遊撃手(※出場試合の50%以上の選手に限る)では、シーガーが史上初の達成者とのこと。今季30歳を迎えたシーガーは、メジャーデビューの2015年に6試合だけ兄カイルと同じ三塁手として出場。以降は、遊撃手一筋で973試合に出続けている。
MLB公式サイトは「シーガーはメジャー最高の遊撃手のひとりとして長い間君臨してきたが、このポジションで新たな偉業を成し遂げた」と記し、負担の大きい遊撃手で活躍を続けるシーガーを称賛した。
昨季のワールドシリーズでは、史上初の両リーグMVPを受賞。今季も4月こそ月間打率「.208」と苦しんだが、5月に11本塁打で巻き返すと、オールスター以降は打率.293、12本塁打、OPS.937と好調をキープ。8月も11本塁打を放ち、節目の記録に辿り着いた。
シーガーは8月の好調について「良いスイングを心がけて、良い状況に自分を置くことを心掛けているだけ」と素っ気ないが、遊撃手の守備も堅実で、ボビー・ウィットJr.や、ガナー・ヘンダーソン、エリー・デラクルーズなど、次世代の大物遊撃手が台頭する中でも抜群の存在感を見せている。
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