9月8日に中京競馬場で行われる第38回セントウルステークス(GII、芝1200m)のデータを紹介する。
昨年のスプリンターズS王者ママコチャ、ヴィクトリアマイルを制したテンハッピーローズ、アイビスSDの勝利で復活を果たしたモズメイメイなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【セントウルステークス2024予想/高配当メソッド】勝率70%の1人気、信頼できるのはピューロマジックかママコチャか 伏兵一角に“馬券内率63%”浮上
目次
■前走GII組は“ピンかパー”
サマーシリーズ最終戦であり、スプリンターズSへのメインローテとなるセントウルS。
前走ローテ傾向的には最多3勝が出ている北九州記念組を重く取りたいところだが、今年のみ阪神競馬場の改修工事に伴いCBC賞と開催時期を入れ替え。
8月第3週開催だった最多勝のレースが6月30日に変更となってしまった。また、それ以外はすべて別々のレースから1勝ずつと、例年以上に傾向の割り出しづらいレースになった今年。視野を広げて前走クラス別もあわせて見ていくことにする。
北九州記念【3.3.4.41】
高松宮記念【1.1.0.3】
チェアマンズスプリントプライズ【1.1.0.0】
安田記念【1.0.1.4】
キーンランドC【1.0.0.4】
ヴィクトリアマイル【1.0.0.3】
京王杯スプリングC【1.0.0.2】
ニュージーランドT【1.0.0.0】
CBC賞【0.2.1.11】
アイビスSD【0.2.0.7】
関屋記念【0.1.0.3】
安土城S【0.0.1.1】
シルクロードS【0.0.1.1】
NHKマイルC【0.0.1.1】
鞍馬S【0.0.1.0】
前走クラス別では
GI【4.2.2.12】勝率20.0% 連対率30.0% 馬券内率40.0%
GII【2.0.0.2】勝率、連対率、馬券内率すべて50%
GIII【4.8.6.74】勝率4.3% 連対率13.0% 馬券内率19.6%
OP(リステッド含む)【0.0.2.23】勝率、連対率ともに0% 馬券内率8.0%
やはり基本的にはレベルの高いところで戦ってきた馬たちの方が好成績を残しやすいといった結果に。
今年は前走GI組が3頭出走予定。ヴィクトリアマイルで驚きの優勝を果たして以来となるテンハッピーローズ、高松宮記念8着からのママコチャ、安田記念15着のダノンスコーピオンだ。
この組は「2桁着順からでも3着には入るが、連対は前走1桁着順まで」という傾向。押さえの必要はあるが、安田記念組は3列目に留めたほうがよさそう。
母数は少ないがピンかパーで勝率5割の前走GII組は、京王杯スプリングC6着のトウシンマカオが出走予定。京王杯スプリングC組は【1.0.0.2】で勝ったのは前走でも1着だった22年のメイケイエール。面白いことに着外となった2頭も、21年シャインガーネットも6着→6着、23年ピクシーナイトも8着→8着と前走と今回とで着順がリンクする傾向。
トウシンマカオはどうなるか、注目してみたらまた違った楽しみ方ができるかもしれない。
■イレギュラー開催で得るアドバンテージ
好走率は低いものの前走GI組と並んで最多4勝の前走GIII組は、上位人気が予想される注目の3歳牝馬ピューロマジック、アイビスSDを制し復活を果たしたモズメイメイなどが出走予定。
この組からの内訳は北九州記念3勝にキーンランドC1勝、関屋記念とCBC賞から2着馬がでており、それ以外のレースは3着までとなっている。しかしながら前述したように今年は北九州記念とCBC賞が入れ替わるイレギュラー開催。北九州記念組は小倉開催のCBC賞、CBC賞は中京開催の北九州記念と置き換えて考えた方が良いかもしれない。
7月1週開催のCBC賞では非常にわかりやすい傾向があり、小倉開催でも中京開催でもここから馬券内に入った馬はすべてCBC賞で3着以内だった。北九州記念から出走のピューロマジックは条件を満たしており、ここでも期待が持てる。
逆にCBC賞は時期が入れ替わっただけでなく、これまで“小倉開催”だったものが中京開催。中2週での輸送という負担が格段に減り、さらに今年のセントウルSとまったく同じコース。本来であれば唯一の複数勝利を挙げているこのローテ、イレギュラー開催がこの組に例年以上のアドバンテージをもたらしそう。
今年は勝ち馬と0秒6差だったグレイトゲイナーをはじめ3頭が出走予定。どの馬も人気薄の想定となっており、妙味がありそうだ。
なお、前走OP組からは出走予定がなく、前走3勝クラスからは【0.0.0.4】。秋の短距離王を目指す馬たちが集う舞台なだけあり、争覇圏にいるのは前走重賞組であることが基準になる。
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