カブスの今永昇太投手は4日(日本時間5日)、本拠地リグレーフィールドでのパイレーツ戦に先発登板。7回95球を投げ無安打無失点7奪三振。圧巻の好投で今季12勝目を挙げた。カブスは3投手の継投でノーヒットノーラン達成。
「3番右翼」で出場した鈴木誠也外野手は、今永を援護する先制適時打を放つなど4打数2安打1打点だった。
◆【実際の動画】今永昇太が7回無安打ピッチングで12勝目!継投でのノーノーは球団史上2度目の快挙
■今季12勝目を飾るも……
今永は初回に味方の失策で走者を背負うも、後続を併殺打で打ち取る順調な滑り出し。カブスの守備が3失策と精彩を欠いたが、2回以降も要所を締めて無安打の投球を続けた。試合は序盤から打線が爆発し、大量リードの展開に。初回に鈴木の適時打で先制点を挙げると、その後もチーム17安打12得点で今永を大量援護した。
この日の今永は、7回95球を投げて無安打無失点2四球7奪三振と完璧な内容。MLB公式のデータページ『Baseball Savant』によると、95球の内訳は最速92.7マイル(約149.1キロ)のフォーシームが42球、スプリット33球、(記録上では)シンカー8球、チェンジアップ6球、スイーパー6球だった。
今永は7回終了時点で95球、大記録にも期待が膨らんだが……普段と変わらず100球目途での降板。『FOXスポーツ』でアナリストを務める“大谷マニア”ことベン・バーランダー氏は、自身のXに「ショウタ・イマナガは7回無安打の投球を見せたが、95球で交代させられた。失望だ」と投稿。米メディアは続々と今永の快投を称えたが、「なぜ降板させたのか」と嘆く声も散見された。
カブスは今永降板後、2番手ネイト・ピアーソン、3番手ポーター・ホッジも無安打投球を披露し、3投手の継投で球団史上2度目となる継投でのノーヒットノーランを達成した。12-0で勝利し、今永は今季12勝目。防御率が再び2点台に入り、ナ・リーグ5位の「2.99」としている。
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