AP通信公式サイトは6日、ナ・リーグMVPレースにおいて、大谷翔平投手（ドジャース）と激しく争っているフランシスコ・リンドーア内野手（メッツ）に関する記事を公開。走攻守そろい、高い総合力を誇るリンドーアが、「50-50」（50本塁打、50盗塁）を視界に捉えている大谷に挑む構図を紹介した。
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■「すべてをエリートレベルでこなす」
同サイトは「フランシスコ・リンドーアがメッツをけん引し、ナ・リーグMVP争いでショウヘイ・オオタニに挑んでいる」と題して、記事を公開した。
今季ここまで全試合出場を果たしているリンドーア。打率.274、30本塁打、84打点、26盗塁、OPS.844をマーク。遊撃手として好守を連発し、守備面での貢献度も高い。さらにリーダーシップにも定評があり、記事によると、カルロス・メンドーサ監督は「守備、攻撃、走塁、ロッカールームでの影響力、チーム全体への影響、すべてをエリートレベルでこなす」と絶賛しているという。
ファンからの信頼も厚く、本拠地シティフィールドでは、リンドーアが打席に入るたびにスタンドから「MVP」コールが起きており、大谷に対して真っ向勝負を挑んでいる。
リンドーアを子供の頃から知っているというレッドソックスのアレックス・コーラ監督は「（MVPに関して）投票をしなくて済むのはありがたい」と話し、もし投票権があれば大谷かリンドーアか迷うと示唆。その上で「面白いことになるだろう。リンドーアはすべてをやっているからね」とMVPレースは最後までもつれると予想した。
■「勝たなくちゃいけない」と闘志
リンドーア自身はMVPについて「もし獲得できたら、それはまさに夢のようだ。ただ、僕が本当に手に入れたいのは、ワールドシリーズ制覇だ」と明かした。そして「勝たなくちゃいけないし、ポストシーズンに出場しなくちゃいけない。それがファンの求めていることだと思うし、私の望みだ」とチームファーストの姿勢を示し、ファンへの思いを口にした。
大谷は「50-50」を視界に捉えているものの、守備での貢献度はゼロ。MVPレースは、ここに来て総合力の高いリンドーアを推す声が高まっており、予断を許さない状況となっている。
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