【MLB】“安打製造機”アラエス、3年連続の首位打者なるか 公式注目の驚愕スタッツ「115打席三振なし」

 

H.Ariga/SPREAD編集部

【MLB】“安打製造機”アラエス、3年連続の首位打者なるか 公式注目の驚愕スタッツ「115打席三振なし」
パドレスのルイス・アラエス(C)Getty Images

メジャーリーグは9日(日本時間10日)、各チームレギュラーシーズン全162試合中144試合前後を消化。ポストシーズン争いが終盤戦に突入する中で、同様に注目を集めているのが各部門タイトル争いのゆくえだ。

ナ・リーグ打率部門では、パドレスルイス・アラエス内野手が現在「.315」でトップに。2022年にはツインズで、昨季はマーリンズで2年連続のタイトル獲得。両リーグを跨いでの連続受賞という史上初の快挙を達成した安打製造機が、3年連続の栄冠へ向けて好調を維持している。米メディアは、アラエスの高打率を支える圧倒的なコンタクト能力に注目を寄せた。

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■後半戦はわずか「空振り14回」

MLB公式の専門チャンネル『MLB Network』の人気番組、データ分析を扱う「MLB Now」が今季のアラエスの打撃成績を特集した。

今季のアラエスは、所属2チームで合計135試合に出場し、打率.315の好成績。四球と長打が少なく、OPSは.736に留まっているものの、3度目の首位打者獲得へ安定した打撃を続けている。同番組によると、アラエスは直近115打席で三振なしを継続中。これは、2000年以降では04年と01年のホアン・ピエールが残した147打席と143打席に次ぐ、史上3番目の記録になるとのこと。

MLB公式のデータページ『Baseball Savant』でアラエスの打撃指標を調べると、今季の全打席に対する三振割合「4.3%」は全選手トップの少なさ。スイング時の空振り率「7.0%」も群を抜いており、オールスター以降の191打席に限ると、わずか14回しか(ファールチップ含む)空振りをしていないことがわかる。

今季は大谷翔平投手がドジャースへ入団し、ナ・リーグのタイトル争いに大きな注目が集まっている。一時は三冠王にも手が届く勢いを見せていたが、ここにきて打率がやや低迷。大本命のアラエスが定位置を奪い、徐々にその差を広げている。近年「長打狙いの低打率化」が顕著なメジャーリーグにおいて、異質な存在感を放つアラエスに今後も注目だ。

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