【MLB】大谷翔平、“盗塁数アップ”を4つの角度で現地記者が検証 「かなり堅実な仕事」

 

A.Kudo/SPREAD編集部

【MLB】大谷翔平、“盗塁数アップ”を4つの角度で現地記者が検証 「かなり堅実な仕事」
ドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

ドジャース大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、本拠地ドジャースタジアムでのカブス戦に「1番DH」で先発出場。大谷は前日までに、46本塁打と47盗塁を記録しており、「50-50」の達成も現実味を帯びてきた。

そんななか、米スポーツ専門局『CBSスポーツ』は「ショウヘイ・オオタニの盗塁急増:野球界最高の選手がいかにして新たなエリートスキルを武器に加えたか」と題した記事を投稿。歴史的な偉業を更新し続ける大谷の“盗塁数アップ”を4つの角度からデータを用いて考察した。

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■急増した盗塁数を考察

『CBSスポーツ』のR・J・アンダーソン記者は「ドジャースで過ごした初シーズンは大成功だったと言っても過言ではない」とし、キャリア3度目のMVP受賞と、来春のマウンド復帰に向けて着実に前進しながら、史上初の「45-45」を達成した大谷の活躍を称賛。

投打二刀流で人々を魅了してきた大谷に、今季はさらに「盗塁の達人」という称号が加わったとし、大谷の盗塁データに注目。それによると、盗塁数は2024年以前の平均14から今季は46(過去最多は26)に急増、盗塁成功率も72%から92%に上昇したという。そんな急上昇した盗塁数について4つのデータを用いて検証した。

大前提として、大谷は足が速い。「全盛期には、リーグで最も速いランナーの一人と言っても過言ではなかった」と主張し、Statcast(データ解析ツール)によると、21年時点では、スプリント速度で上位90%以上にランクインしていたという。そこから少しスピードは落ちているものの、現在も上位74%を維持し続けており、大谷の本塁から一塁までの平均タイム4.16秒は、前日時点で62盗塁を決めている22歳のエリー・デラクルーズ内野手(レッズ)よりも速いとした。

続いて、盗塁のタイミング。同記者は捕手がノースローだったり、内野手のタッチダウンがなかった場合など、タイミングが完ぺきだったと思われる盗塁数をカウント。その数は46盗塁のうち28盗塁だったとし「かなり堅実な仕事だ」と大谷の仕事ぶりを評価した。

また、23年シーズン前に導入された「1打席でけん制は3回まで」という新ルールの恩恵についても考察されたが、「オオタニがその効果の恩恵を受けていることは確か」としつつも「ほかの選手よりも役立ったかは定かではない」と終着。

大谷の盗塁を阻止する方法については、大谷が今季盗塁で「刺された」3回(ピックオフによる盗塁失敗は除外)のうち、2回は捕手の送球が内野手を一塁線のベース前に導くもので、捕球しながら大谷に触れることができる位置であることが分かったという。大谷の盗塁量産は、テクニックよりも運の良さも大きいとしている。

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前日の試合では47個目の盗塁を決めた大谷。あと17試合でどこまで記録を伸ばすことができるか、注目したい。

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