今シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となるヤンキースのフアン・ソト外野手について、同僚のアーロン・ジャッジ外野手が「彼から助言を求められた」と明かした。FA市場の最注目選手である若き天才に向けて、どんな言葉をかけたのか。米複数メディアが報じている。
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■「早い段階で話した」と明かす
2022年のジャッジ、23年の大谷翔平投手(ドジャース)に続き、今年はソトを巡って“FA狂騒曲”が展開されることは間違いない。すでに25年シーズンはどのチームでプレーするのか、新天地に関する話題が連日のようにメディアを賑わせている。
米スポーツ専門局『ESPN』などが伝えるところによると、チームの主砲ジャッジは、ソトからFAに関してアドバイスを求められたという。
「彼(ソト)とは早い段階で話して、『自分のやりたいことをやればいいんだ。騒がしい状況になるだろうけど、自分のプレーをして、できることをやればいい。最後にはすべてうまくいくから』と言ったんだ」と、その時の様子を明かした。
その上で「FAに関する話はそこで終わりにした。自分が経験した2年前を振り返ると、毎日のように話題になったが、あまり触れて欲しくなかった。素晴らしい1カ月を過ごしてもFAの話、悪い1カ月を送ってもまたその話。ソトにはそういう事態を避けて欲しいと思ったんだ。ただ『自分のやりたいことをやれ』と言うだけだったよ」と話し、アドバイスに込めた真意を説明した。
■ドジャースも獲得に乗り出すか
ソトをヤンキースに引き留めるため、ジャッジが一役買うという話は現時点では聞こえてこない。ジャッジ自身もヤンキースに残るか、他チームへ移籍するか、大いに悩んだ経緯があり、ソトの心境も理解。そのため、本人の意思を尊重し、まずは静観する姿勢のようだ。
最近ではソトが球場に姿を見せると、ヤンキースファンからは「再契約してニューヨークに残ってくれ!」という声援がチャントのように繰り返されるほか、他チームのファンからは「我がチームに来てくれ!」という声が盛んに飛ぶ。
その光景を目にしているジャッジは「フィラデルフィアで試合をする時も、メッツと試合をする時も観客がソトに向かって何か言うんだ。それは面白いね。それを見るだけでも楽しみだ」と笑った。
来シーズン以降、ソトはどのチームでプレーするのか。米メディアの報道によると、有力なのはヤンキース残留のほか、メッツ、フィリーズ、古巣ナショナルズ、そしてドジャースだという。 米メディア『ドジャース・ネーション』もソトのFAを取り上げており、「ドジャースにはすでにスター選手が勢ぞろいしている。このラインナップにソトを加えることで利益を得るだろうが、彼らの要求額は5億ドルを超え、ショウヘイ・オオタニの10年7億ドルの契約に匹敵する可能性がある。もしドジャースがその額を支払う気があれば、獲得は可能かもしれない」と含みを持たせた。
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