卓球の「WTTチャンピオンズマカオ2024」は13日、女子シングルスの準々決勝が行われる。世界ランキング8位の張本美和(木下グループ)は第5シードとして挑む今大会でここまでベスト8進出を決めており順調に勝ち進みを決めている。
張本美が大会中に取材に応じ、現状についての課題や今後について考えを明かしている。
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■アジア選手権を目標に定める
張本美はパリ五輪の団体戦メンバーとして初出場し、銀メダルメンバーに名を連ねた。世界ランクも早田ひな(日本生命)に次ぐ2番手につける16歳は、エース格へのさらなる成長も期待される。
張本美は現在のモチベーションについて、「目標は次のアジア選手権で、初めてシングルスに出場させていただく。そこでいいプレーができるように今大会含めて、今後の自分の成長につながることがあると思うので、1球1球無駄なく意識してアジア選手権で結果を出すことが今のモチベーションです」と世界卓球の予選も兼ねる10月の大会を見据える。
また、次回のロサンゼルス五輪については「もちろん狙っていますし、次のロサンゼルス五輪では個人戦のシングルスに出場したいと思っています。まだどんな選考基準か分からないですが、自分の1試合1試合が五輪にもつながると思うので、勝っても負けても自分の成長につなげられるように頑張って(ロス五輪に)出たいです」と意欲を見せている。
昨年から今年にかけて日進月歩で成長を続けてきた張本美だが、現状の課題については「パワーのある選手に対してどう相手にそれを出させないか工夫するかだったり、パワーのあるボールが来た時にはしっかり守備の部分でその力をパワーアップさせること」と自身の今を分析。「ラリーになった時に負けない壁になれるように、自分の回転だったり、コース取りとかを日々の練習でもっともっと高めていければそこは克服できると思います」とさらなる改善に意欲を見せている。
張本美は13日の準々決勝で、今大会平野美宇(木下グループ)を破っている世界ランキング6位の陳幸同(中国)と顔を合わせる。さらなるスケールアップを目指す16歳が中国勢相手に見せる戦いにも注目が集まる。
※取材協力:WTT
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