エンゼルスは10日(日本時間11日)、敵地でのツインズ戦に臨み、5-10で敗れた。この結果、10年連続でプレーオフ進出を逃すことが決定し、不名誉なメジャー最長記録を樹立してしまった。これを受けて、米メディア『Yahoo Sports』はオフシーズンに着手すべき再建策を提示。マイク・トラウト外野手の放出に踏み込んだ。
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■「プレーするのに苦労しているベテラン」
プレーオフ進出が消滅したことを受けて、『Yahoo Sports』は「エンゼルスのオフシーズンプレビュー:再建の流れが続く中、マイク・トラウトに対してチームはどうすべきか?」と題して、記事を公開。一足早く今冬の補強策について提言を行った。
記事を担当したフレッド・ジンキー記者は「オフシーズンにおけるペリー・ミナシアンGMの仕事は間違いなくトラウトから始まる。33歳の彼は、同世代では最高の選手として広く認識されている。前年にショウヘイ・オオタニがドジャースへ去り、さらに今年もトラウトを出すという決断は、チームにとってプライドを捨てる覚悟が必要になる」と指摘した。
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その上で同記者は「エンゼルスのロースターは若く、成長著しい選手たちを中心に構成されており、トラウトはもはやチーム事情に合わない」と断言。さらに「彼はフィールドに留まるのに苦労している高齢のベテラン」と位置付け、4年連続で長期離脱となったコンディションを憂慮した。
■「給与一部負担でトレード」が現実的
ただ、トラウトとエンゼルスの契約はあと6年残っており、球団は毎年3545万ドル(約50億円)の報酬を支払わなければいけない。これを踏まえて、同記者は「エンゼルスが彼の給与の一部を負担する形で、優勝争いに加わるチームにトレードすることが論理的な動きだろう」と現実策を示した。
もちろん、両者の契約にはトレード拒否条項も含まれており、同記者はこのトレードが成功するか否かは、トラウト自身が大きなカギを握るとした。
エンゼルスは2016年から9年連続で勝率5割未満。大谷翔平投手がドジャースに去った今季も苦しい戦いを強いられている。しかし、ローガン・オハッピー捕手やザック・ネト内野手、ミッキー・モニアック外野手ら若い力も台頭しており、一定の収穫はあった。そこで、同記者は来季に向けて一層の若返りを求めた形だ。
大谷と組んだ「トラウタニ」は日本でもおなじみ。ファンも多いだけに、今冬の動向から目が離せない状況になりそうだ。
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