ヤンキースのフアン・ソト外野手は12日(日本時間13日)、本拠地でのレッドソックス戦に「2番右翼」で先発出場。1対1の同点で迎えた延長10回裏にサヨナラ打を放ち、2-1の勝利に貢献した。
今オフのフリーエージェント(FA)で最も注目を集めるソトには、新天地に関する質問も集中。「どのチームに対しても門戸は閉ざさない」と話し、来季については白紙を強調した。MLB公式サイトなどが伝えている。
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■「すべての瞬間を楽しんでいる」
値千金のサヨナラ適時打を放ったソト。レッドソックスとのライバル対決4連戦で先勝し、満面の笑みを浮かべていた。
ただ、今オフにFAとなる25歳を巡っては、試合での成績以上に「来季はどこでプレーするのか」というテーマが一番の関心事となっている。
ソトは昨年12月にパドレスから移籍し、ワールドシリーズ制覇を見据える名門の中で主軸として活躍。「私の目標はあくまで優勝なので、それを達成するまでは満足とは言えません。しかし、ヤンキースという組織には満足しています。チームが私をどれだけ大切に思っているか、それを感じさせてくれて感謝しています。そして、一番大事なのはチームメートとの関係ですが、彼らのおかげで快適に過ごし、すべての瞬間を楽しむことができています」と話し、ヤンキースでのプレーに充実感を漂わせた。
スタンドからは現在、「(球団は)ソトと契約して!」というチャントが発生し、その際には中堅を守るアーロン・ジャッジ外野手が耳に手を当てて、“このファンの声に耳を傾けるように”というジェスチャーを右翼のソトに向かって行うのが定番となっている。
■ジャッジについて「素晴らしい仲間」
このシーンに対しては「アーロンは素晴らしいチームメートです。彼はファンが何を叫んでいるか、ちゃんと聞くようにと私に向けてジェスチャーをしてきます。彼にはちゃんと聞こえているよと伝えていますが、まず我々はフィールドで楽しむことを心がけています」と話した。
名門チームでのプレー、チームメートとの絆、ファンからの絶大な支持、今後もプレーオフを狙える環境……恵まれた状況を鑑みれば、来季以降もヤンキースに留まるのが自然だと思われるが……。しかし、ソトはこの問いに対して、しばし沈黙。ようやく口を開くと「正直、ここは本当に自宅のように感じさせてくれました。でも、もちろん他にも選択肢があります。どのチームも除外することはありません。本当に快適に過ごしていますが、FAでは何が起こるか分かりません」と慎重に言葉を選んだ。
現時点ではヤンキース残留、メッツへの移籍が有力とされており、これにフィリーズや古巣ナショナルズへの移籍が続く形となっている。また、新天地としてドジャースやジャイアンツの名前もあがっており、動向が注目を集めている。
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