ナ・リーグ西地区首位のドジャースは18日(日本時間19日)、敵地ローンデポ・パークでのマーリンズ戦に8-4で勝利。東地区のフィリーズに続いて、今季90勝に到達した。ドジャースの90勝達成は、2020年パンデミック下の短縮シーズンを除いて11年連続の快挙。2013年から続く記録をさらに更新した。
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■過去3年間は100勝超え
この日ドジャースは、ウィル・スミス捕手、トミー・エドマン外野手、エンリケ・ヘルナンデス内野手の3本のアーチで序盤に大量リード。「1番DH」で先発出場した大谷翔平投手は、5打数1安打1盗塁。初回に今季49個目の盗塁を決め、前人未到の「50本塁打、50盗塁」達成まで、あと2本塁打、1盗塁へ前進した。投げては、先発ランドン・ナック投手が5回無失点の好投。7回裏に集中打で反撃を喫したものの、計6投手を繋ぎ8-4で逃げ切った。
今季のドジャースは、ナ・リーグトップのチーム214本塁打をマーク。746打点とOPS.770は同2位、ゴロアウトとフライアウトの割合が「0.78」で、メジャーでもっとも空中戦を得意とする打線となっている。
一方で投手陣には課題が残り、先発防御率4.17はナ・リーグ9位。山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手らエース級が次々と負傷で離脱し、選手層の厚さと強力打線で何とか地区首位を保ってきた。期待の若手ボビー・ミラー投手は結果が残せずマイナー落ち、ベテラン左腕のクレイトン・カーショー投手も再び戦列を離れており、ポストシーズンまでに間に合うか不透明。絶対的なクローザーもおらず、不安を抱えたまま世界一を目指すことになる。
今季90勝に到達したドジャースは、レギュラーシーズン残り10試合。球団公式Xは「カウントダウンを始めましょう」と記し、優勝マジック「7」をあしらった画像を投稿。いよいよ歓喜の瞬間が近づいてきた。過去3年間は106勝、111勝、100勝と独走状態で地区優勝を決めてきたが、ポストシーズンで敗退。4年ぶりの世界一奪還には、例年以上の厳しい戦いが続きそうだ。
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