【MLB】「全30球場で本塁打」を達成したソトのコメントが波紋 「スタースラッガーの心は金に向けられていた」と米メディア

【MLB】「全30球場で本塁打」を達成したソトのコメントが波紋 「スタースラッガーの心は金に向けられていた」と米メディア
ヤンキースのフアン・ソト(C)Getty Images

ヤンキースフアン・ソト外野手が17日(日本時間18日)、敵地T-モバイルパークでのマリナーズ戦に「3番右翼」で先発出場し、4回の第3打席に40号2ランを放った。これでキャリア通算200号に到達するとともに、メジャー全30球場で本塁打をマークした。試合後には「フリーエージェント(FA)になる前に、すべての球場で本塁打を打つことが重要だった」と話し、波紋を呼んだ。

◆ソト争奪戦が激化……「ヤンキースは競り負ける」「記録的な契約でメッツへ移籍」と米メディア予想 ヤ軍は引き留めへ“極秘会談”実施

■偉業達成も「ヤ軍ファンはがっかり」

ソトの40号2ランを見届けると、MLB公式X(旧ツイッター)は「メジャー全30球場のうち、いくつ行ったことがありますか? フアン・ソトは何とそのすべての球場で本塁打を打ちました!」とつづり、驚きを表現した。

25歳の若さで偉業を達成したソト。試合後、記者から「シーズン40本塁打、キャリア通算200本塁打、30球場すべてで本塁打を打ったこと……。どのマイルストーンがもっとも意味があるか」と問われると、「間違いなく全スタジアムでの本塁打」と即答。その上で「各球場には様々なタイプがあり、多くの異なる世界観がある。そのすべてにチェックを入れたかった。全30球場を頭に入れた上でFAになるなんて最高だよ」と興奮気味に語った。

今オフにFAになるソト。盟主ヤンキースでのプレーに満足感を示しているが、すんなり再契約・残留という道は辿らないようだ。ソトのコメントを受けて、米メディア『CLUTCH POINTS』は「ソト、驚異の記録達成後にFAをほのめかす」という記事を公開。「FAについて言及することは、ヤンキースファンにとって少しがっかりすることだろう」と指摘した。

■「最優先はFAに関するプロセス」

同じく『The Athletic』も「ソトが節目の本塁打を打った後、FAとして意味深なコメントを述べる」と題した記事を掲載。「チームのプレーオフ出場決定が間近に迫る中、スタースラッガーの心は金に向けられていた。彼の最優先事項はFAに関するプロセスだったことが明らかになった」と皮肉交じりに伝えた。

全30球場で本塁打を打ったことで、フランチャイズを問わないことを証明したソト。オフの入札合戦に向けて、全球団へいいアピールになったことは確かだ。ただ、常にチームファーストを口にするアーロン・ジャッジ外野手と比較すると、ソトのコメントは自身のFAに焦点を当てており、結果的に波紋を呼ぶことになった。

ソト獲得に乗り出す球団としては、引き留めを目指すヤンキースのほか、メッツやジャイアンツ、ドジャース、古巣ナショナルズなどが挙げられている。さらに、昨オフに大谷翔平投手がドジャースと結んだ10年総額7億ドルに匹敵する巨額契約が確実視されており、契約面でも注目を集めている。

◆「ドジャースは除外できない」FA迎えるフアン・ソトの新天地を占う 「来季NYにいなくてもショックではない」と米記者

Advertisement


◆【動画あり】ジャッジ、圧巻4戦連発で60本塁打&逆転三冠王の可能性 首位打者は“三つ巴”、残り4試合で12年ぶり快挙へ挑む

◆ソト争奪戦が激化……「ヤンキースは競り負ける」「記録的な契約でメッツへ移籍」と米メディア予想 ヤ軍は引き留めへ“極秘会談”実施