ドジャースの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地でのロッキーズ戦に「1番DH」で先発出場。第3打席で52号2ランを放つなど4打数3安打2打点1盗塁という大暴れで、優勝マジックを5としたチームの勝利(6-4)に貢献した。2試合で4本塁打を含む10打数9安打12打点3盗塁をマークし、「52-52」(52本塁打、52盗塁)まで数字を伸ばした。
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■スタンディングオベーションに「感謝」
前日、敵地で「50-50」から「51-51」まで達成した大谷。本拠地に戻ったこの日も躍動し、本塁打と盗塁を記録。あっという間に「52-52」まで数字を積み上げた。
試合後のインタビューでは、ドジャースタジアムで偉業達成を祝福するスタンディングオベーションを受けたことについて「素晴らしかった。うれしかったし、感激した。移籍して初めてのシーズンで、こういったことをやってもらえるだけで幸せだなと思った」と話し、ファンや同僚らに感謝した。
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また、残り8試合、「52-52」からどこまで数字を伸ばせるか、という質問には「どうなんですかね。いいアットバット(打席)を続けて、意識したら伸びていかないと思うので。無心で、しっかり自分の役割ができるように頑張りたい」とし、具体的な目標は掲げなかった。
ただ、デーブ・ロバーツ監督は試合前、前日に見せた大谷のパフォーマンスについて触れ、「ショウヘイが昨日やったことは、私がこれまで見てきた中でもっとも印象的だった。彼のことだから60-60を狙っているかもしれないね」と笑顔を見せ、「現実的ではないが、彼の場合は可能がある」と期待を寄せた。
■“悪球”を「どうやって打ったの?」
また、前日の3発に続き、この日もアーチを放った大谷を米メディアも称賛。MLB公式X(旧ツイッター)は「止まらない、止められない。オオタニが再び本塁打」「またしてもオオタニ!?」と連投。さらに、52号は完全にストライクゾーンを外れた悪球を強引に捉えたものだったため、「これでどうやって423フィートの本塁打を打ったの?」と記し、スイング写真や配球図とともに投稿した。
そのほか、『ドジャース・ネーション』のダグ・マケイン記者は「昨日、メジャー史上最高といえるパフォーマンスを見せた彼は、その翌日にも本塁打を打つという圧巻の活躍。まさに究極のショーマンです!」と伝えた。また、同メディアのノア・カムラス記者はここ2戦の数字を列挙した上で、「こんなのビデオゲームでもないよ」とつづり、半ばあきれていた。
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